今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリもホテルのツリーで 4

 

12月13日火曜日

相変わらず寒い1日でした。

 

今日はパリの左岸で唯一の

「Palace パラス」というカテゴリーのホテル

「リュテシア」

のツリーを見てみましょう。

 

 

1910頃に完成した

「アール・デコ」様式のホテルで

アラン・ドロン主演の映画『急ぐ男』の

舞台にもなりました。

 

2014年にいったん閉めて

6年以上の年月をかけて完全リニューアルをやり

1年ほど前に新規オープンしたばかり。

 

 

閉めるにあたって

家具調度品やレスtランのワインのストックなど

競売にかけられ

280万ユーロ位に売れたそうです。

 

現在客室などの様子は知りませんが

ロビーを見る限り

「アールデコ」の雰囲気は薄くなったようですが

建物の構造に関わる装飾は

昔のまま。

 

ちなみに改装費は1億ユーロだったそうです。。。

 

 

手前のガラスの球体の装飾が

時期的にピッタリで

とてもいい感じです。

 

 

ところで

以前から宿泊した高名な芸術家の作品が

数多く飾られていたのです。

 

 

それらのうち

この「セザール」作の

「ギュスタヴ・エッフェル像」だけは

競売に掛けられなかった。

 

オーナーが

昔のリュテシアが脱皮して

新しいリュテシアになっても

新旧の架け橋として

昔の記憶を残すために

手元の残したのだそうです。

 

ちなみに

リッツは2012年に閉めて

4年で改修工事を終えたのですが

調度品などの競売の売り上げは

800万ユーロに達したのだそうです。

 

 

ホテルのツリーは

どこのホテルのもさすがに見事と

言わざるをえませんね。

 

ちなみに

5つ星ホテルの中で

歴史や伝統

あるいは豪華さなどの点で特に抜きん出たホテルに

「パラス」という名称を与えていますが

フランス全国で34軒あるうち

パリに12軒存在します。

 

 

今日の背中

 

今日も寒くて

でも昼間はお日様が出てくれました。

 

12月も第3週目に入り

お天気の動向も

景気の動向も

気になる時期ではありますが

我らが「リベルテ(自由)」は

変わらぬ姿勢で

刻一刻と明るさの移ろう夕刻のしじまに

くっきりと

清らかな背中を向けていました。

 

 

寒い中

しばらく我慢していると

空の明るさと色とが

微妙に

しかし明らかに変化して行くのを実感出来ます。

 

 

太陽が

低い位置に垂れ込めている雲の切れ目で

まんまるく眩しく光っていたのですが

写真を撮れる位置まで歩いているうちに

角度が変わり

太陽自体も雲の下へもぐり込んで

あっという間に暗さが増していったのです。

 

 

ここの「リベルテ」は

日本で自由の女神と訳しますが

普通背中しか見られません。

 

船で前をUターンしない限り。

 

一つ下流の橋からでは

小さすぎて「お顔」は全く分からない。

 

 

正面から拝見できないので

自由に背を向けられている様でもありますが

考えようによっては

いつも「背中を見て育つ」ほうが

自由の大切さに対する認識が深まるのかも

しれませんね。

今日のパリもホテルのツリーで 3

 

12月11日の日曜日

午前中はマイナス3度....

 

連日の2度や3度では

歩いていてそれほど「寒い」と感じないのですが

今日は寒かった。

 

手袋なしだと

手が少し痛い感じがしました。

 

そこで今日も

歩き回らずにホテルでツリー鑑賞ということで

「シャングリ=ラ」に行ってみました。

 

オープンしたての頃は

誰もいないロビーにツリーが一本だけあって

それはそれで

静寂の中の上品さを醸し出していたのですが。

 

今年は結構光り輝いていました。

 

 

パリで

わざわざ東洋系のホテルに

という感じもあってか

ここは以外といつも静かです。

 

 

やはり

この手のお高いホテルのツリーは

デコレーションが隙間なくビッシリと飾られるのが

トレンドのようです。

 

 

ちょっとした場所が

ほんの少しだけ飾りつけてあるのが

いい感じ。

 

 

ロビーから

逆に玄関のほうを見ると

入ってくるときには気がつきにくい

同じような中型のツリーが

左右に均等に並んでいました。

 

 

外に出て振り返ると

案外地味です。

 

 

パリでは後発の東洋系のホテルなので

覗きに入るにも気楽で

人も多くないし

穴場かもしれません。

 

明日も寒いんだろうなあ。。

 

 

今日の会いたかった

 

ねえねえ

見てくださいよ

これ。

 

自転車ですよね

鮮やかな黄色がとっても素敵な

四人乗り。

 

2人乗りはタンデム

3人乗りはトリ(トライ)デム

だから

4人乗りですと

「クァドリデム」とでも呼べば良いのでしょうか?

 

 

絶対

仲良し家族なんだろうなあ

一人で幸せそうな絵を思い浮かべてしまいました。

 

見たかったなあ

4人一列に座って漕いでるところ。

 

 

構造上

最後尾の人が

ハンドル操作もブレーキ操作も

やるようですから

お父さんかお母さんの位置でしょう。

 

その前は

一番小さい子です

なぜなら

ハンドルに触れられないし

ペダルも無い代わりに

ハンドルの下のシャフトの位置に足乗せがある。

 

 

もし

お父さんとお母さんと子供二人なら

前から二番目が

お母さんの位置。

 

でも

シングルペアントなら

前から順番に

二番め

一番上

三番めの小さい子

最後に親

の順に座るんだろうなあ...

などなど

様々な空想が浮かびます。

 

見てみたかったなあ

4人一斉に漕いでるところ。。。

 

ねえ

皆さんも見たいでしょ!?

 

 

今日のパリもホテルのツリーで 2

 

今日も気温は3度以上には上がらず

しかし

昼間は晴れてくれました。

 

セーヌの中の島「シテ島」の下流の先端をかすめる

「ポン=ヌフ」という橋のたもと

右岸側に

「オテル・シュヴァル・ブラン」があります。

 

おそらく

パリで一番新しく開業日た5つ星ホテルのひとつ

ではないかと。

 

 

「シュヴァル・ブラン」は白馬。

 

したがって明治の文豪ならば

「白馬亭」とか「白馬館」とでも訳しそうな

ホテル名です。

 

新しいだけあって

ロビーの美しい事と言ったら。

 

 

実はこのホテル

ポン=ヌフのたもとで

140年ほどの歴史を誇った

「サマリテーヌ」というデパートが

老朽化したため閉店し

長年かけて改修工事を行って

昨年再オープンしたばかりの

その一角をホテルにしたのです。

 

アールデコ様式の名建築であります。

 

 

フロントデスクもカウンターはなく

文字どおりデスクを置いただけという

高級ホテルにありがちな形式。

 

 

階段は

記念碑的な構造のものではなく

至極つまらない平凡な階段に過ぎませんが

そこはそれ

飾りつけは素敵です。

 

 

ロビーの中央部がやや引っ込んでいて

そこに

唯一「赤」を使ったツリーが

一本だけありました。

 

「白い跳ね馬」と一緒に。。

 

今日のひときわ黄色な

 

相変わら

気温は3度あたりから上昇しない日が続きます。

 

昨日は珍しく晴れ上がったものの

今日はまた

一日中どんよりと曇って陽が差さない。

 

また銀杏の木を発見しました。

 

場所はシャンゼリゼ。

 

 

約2kmのこの大通りは

西の1km強が商店の立ち並ぶ商業地区で

東側の半分弱は

車道の両側がかなり広い緑地帯なのです。

 

そこを歩いていて

ひときわそびえる黄色い塊を見つけました。

 

 

疑う余地もなく

銀杏です。

 

日本の皆さんは

なぜ私が時々銀杏に言及するのか

お分かりにならないかもしれませんね。

 

銀杏は極めて日本的な樹木で

頻繁に学校の校章にもなっているほど

日本の風土に欠かせない存在ですが

欧州にはないのですよ。

 

 

特に

このように「黄色いじゅうたん」を敷き詰めたような

秋の地面の風情は

懐かしいったらありゃしないんです。

 

 

ただ

落ち葉を見る限り

この木は雄の銀杏で

ギンナンななりません。。

 

実がなる雌の株は

葉っぱが切れ込みがあって別れてるんです。

 

残念。

 

焼き鳥の合間に食べる

ギンナンの串焼きが恋しくて恋しくて(笑

 

トロカデロの庭園にあるのは知っていたものの

まさかシャンゼリゼに銀杏があったなんて

長年住んでて

今の今まで知らなんだ。

 

 

と思っていたら

ほんの少し先にもまた

黄色い大木。

 

 

以前は

日本料理屋の板さんが

どこかで拾ってきたギンナンを

得意そうに出してくれたこともあったけれど

最近は聞かない。

 

 

もともと雌株は植えないのだろう

何しろ強烈な臭いを発しますからね

実がたくさん落ちてると。

 

街路樹や公園の木には

向かないのでしょう。

 

 

日本では紅葉と言いますが

欧州では黄葉なんです。

 

赤く色づく広葉樹はほとんどないので

その分

秋の色合いが単調です。

 

しかし

この「黄葉」は見事としか言いようがありません。

 

フランス語では「Gingo」と書き

ジャンゴーと発音しますが

明らかに

「ギンナン」から来ていると私は勝手に想像しています。

 

原産地は中国のようですが

19世紀後半

日本から伝わってきたに違いない。

 

いいね。

 

 

それにしても

枝ぶりといい

色味といい

見事な銀杏の大木でした。

 

 

 

今日のパリはホテルのツリーで 

 

時節柄

パリの一流どころのホテルの

クリスマス模様を

ちらっとご紹介してみます。

 

第一回目の今日は

コンコルド広場に面する

『オテル・クリヨン』

です。

 

古い話ですが

昭和天皇がお好きだと

昔は話題になったものでした。

 

冒頭の写真は

玄関の脇にあるツリー。

 

 

ちなみに玄関はこんな具合です。

 

よく高級ホテルの玄関前には

ランボルギーニや

ベントレーや

高級車が駐めてあることが多いのですが

ここには

往年「シトロエンDS」というところが

いかにもフランスの老舗ホテルらしいですね。

 

 

建物の正面ファサード地上階は

アーケード風になっていて

(人は通れません)

ちょっとしたくつろぎのコーナーみたいに

なってます。

 

誰もこんなところで

食前酒を飲んだりしないでしょうけれど

そこにも小型のツリーが。

 

 

中に入るとすぐ

ファサードの二階の大バルコニーの出られる大階段が

あります。

 

その階段脇の

おそらくこれがこのホテルのメインの

ツリーでしょう。

 

 

建物の構造上

広いロビーはありません。

 

ただ

こんな素敵な一角があって

そこのツリーム素敵でした。

 

こんな空間で

我が家でくつろぐ上な感じで

シャンパンのグラスを前に

読書で午後の時間を潰す.....

ような旅がしてみたいですね。

 

このシリーズは

不定期で何回か続け様と思っています。

 

 

今日の釣り人はソーシャル・ディスタンス

 

シャンゼリゼの

修復中の建物の前の

建物の騙し絵を描いた覆いのシートを背にして

一人の釣り人が

優雅に釣り糸を垂らしておりました。

 

 

ただ

あえて言うと

彼の前にセーヌは流れていません。

 

 

そして

よくよく見ると

釣り糸の先にはなんと紙コップ。

 

 

この

おじさん

実は通りすがりの人たちに

小銭をもらおうとしているんです。

 

マレ地区に通常の定位置があるのですが

時たま

こうしてシャンゼリゼに遠征してくるのです。

 

 

ただ地面に座って

自分の前に入れ物を置いておいても

貰いはそう多くはありません。

 

そこでこの彼は

小銭を入れてもらうための紙コップを

釣り竿で

自分から少し離れて垂らしているのです。

 

面白いので注目を集めます。

 

でも

見るたびに感じるのですが

その発想と努力とが

あまり効果的に認められないみたいで。。。

 

写真は撮られるけれど

小銭はなかなか入れてもらえない。

 

 

それでも彼は

めげずに座り続けています。

 

暖かい時期には糸を操って

前を通り雪ぎようとする人の方に

紙コップを近づけるんですけれど

今日みたいに寒いと

あまり活発な動きが取れないらしい。

 

 

地中海で

大型クルーザーを操縦していそうな

不雰囲気のあるお髭と

船長帽がとってもよく似合う

粋なおじさまなんですが

相棒のワンちゃんを抱いて

スマホに夢中なあたりは現代ですね。

 

そして

何より「今風」なことは

しっかり「ソーシャル・ディスタンス」を

守っているじゃありませんか。

 

コロナ禍より

ずっと前からなんですけど。

 

 

今日のマスコット

 

今や

多くのお店の店頭に

クリスマスツリーが飾られています。

 

その中で気になった

これ。

 

てっぺんの赤い三角の物をご存知でしょうか。

 

 

日本のテレビニュースでも話題になったようですが

再来年2024年のパリ五輪の公式マスコット

『フリージュ』君です。

 

実はこれ

フランスの精神そのもの

文字取りのシンボルなんですよ。

 

 

この絵はご存知の方も多いでしょう。

 

ドラクロワの「民衆を導く自由」という

非常にポピュラーな絵なんですが

旗を持って

民衆を自由に向かって導く自由を女性で表していて

日本では「自由の女神」と訳すようですが

松明をかざした「アレ」とは無関係。

 

王政による専制政治を打破した

「フランス革命」の象徴として

先頭で戦った多くの名もしれぬ女性たちを総合して

『マリアンヌ』という女性を作り上げて

表したのです。

 

その彼女が冠る赤い三角帽子が

「Bonnet Phrigien  フリジアン・ボンネット」

と呼ばれます。

 

古代ギリシアから存在する普通の帽子なんですが

この赤い帽子をかぶったマリアンヌが

フランスの「自由と平等と博愛主義」との

シンボルとされています。

 

彫刻家フェラーリ作のマリアンヌ フランス上院コレクション

 

フランス全国の市役所に飾られている

こんな胸像。

 

これは革命終了後の1830年代に

上院に「マリアンヌ像」が飾られて以来

国と地方とを問わず

必ず行政府に飾られるようになりました。

 

1967年 ブリジット・バルドー Ⓒsena.fr

そして

1967年に

彫刻家アラン・グゥルドン(愛称アスラン)が

ブリジット・バルドーをモデルにマリアンヌを作って以後

時代を代表する女性をモデルにすることが

なんとなく確立したのです。

 

1972年 ミシェル・モルガン Ⓒsena.fr

その伝統は

1972年「ミシェル・モルガン」

1978年「ミレイユ・マテュー」

1985年「カトリーヌ・ドヌーヴ」

1989年「イネス・ド・フレサンジュ」

1991年「アンヌ・サンクレール」

2000年「レティシア・コスタ」

2003年「エヴリーヌ・トマ」

2012年「ソフィー・マルソー」

まで続きました。

 

1978年 ミレイユ・マテュー Ⓒsena.fr

1985年 カトリーヌ・ドヌーヴ Ⓒsena.fr

1989年 イネス・ド・フレサンジュ

2000年 レティシア・カスタ Ⓒsena.fr

2003年 エヴリーヌ・トマ Ⓒsena.fr

2012年 ソフィー・マルソー Ⓒsena.fr

「アンヌ・サンクレール」は

マリアンヌと映った写真が見つかりません。

 

その人と

エヴリーヌ・トマとは

何局もの全国放送テレビを渡り歩いた

有名ニュース・コメンテーター兼司会者です。

 

そして

ソフィー・マルソーを最後に

「有名人に偏るのはおかしい」ということで

この伝統(?)は終わったようです。

 

そこで思い出すのが

東京五輪のマスコットの

無意味な不気味さ。。。。。



今日の師走二態

 

今日の午後は

用あって都心まで出かけました。

 

12月3日土曜日

気温は3度。

 

そこで「いかにも師走」な光景二件に

遭遇。

 

一つ目は

「ルーブル宮」に沿ったリヴォリ通りの

「パレ・ロワイヤル」の広場で

異様な光景に出っくわしたのです。

 

 

テントの群れが

いきなり目に飛び込んできた。

 

しかも多くに

寒さよけの

金色に塗ったアルミ箔をかぶせてある。

 

 

最初は

住む家を持てない人たちの

「住居よこせ」デモかと思ったのですが

何か違う。

 

 

横断幕も立て看もなく

演説もなく

少数の手伝っていると思われる人たち以外は

静かに見守っているだけ。

 

これはおそらく

急に寒波が襲ってきた時に

住居を持たない人たちを行政が施設に収容するのですが

その施設が足りなくて

パリ市が急遽作った「テント村」に違いない。

 

 

ルーヴルを背景に

なんとも言えない光景です。

 

今夜は炊き出しもあるんだろうけど

都心のど真ん中で

こんなの初めて見ました。

 

 

もう一件は

デパートのある通り。

 

デパートと反対側の歩道に

12〜13人ほどのブラスバンドが丸く輪になって

賑やかに音楽を奏でていました。

 

 

これこそ年末の見慣れた光景で

「救世軍」の募金活動なのです。

 

緑色の三脚の上の赤い旗に

「クリスマス・ケトル」と書いてあります。

 

実はヤカンではなく

大きな鍋が三脚で固定してあるんです。

 

 

お孫さんと思しき二人の子供を連れた女性が

いましも財布を開いて

鍋の中に献金を入れようとしています。

 

 

昔は

日本でも「救世軍」というのが活動していたようですが

続かなかったみたいですね。

 

 

施しというとウエメセになってしまうし

欺瞞だと思う人もいるかもしれませんが

キリスト教世界で「分かち合う」ことは

日常生活の中に普通に溶け込んでいて

教会の前には小銭を求める人が必ずいて

多くの人が何がしかを渡しています。

 

そういう風土の行動が

特にクリスマスの時期になると一斉に発露されるのです。

 

方や行政

他方個人での

師走らしい行動を一度に目にした

寒い午後でした。

 

 

今日のデコレーション

 

今月最初の金曜日は

午後中霧雨にまとわりつかれた

気温4度の

薄ら寒くて暗くてじめじめした

ロンドンならばさしずめ切り裂きジャックでも出そうな

陰鬱な12月2日。

 

左岸にある

世界最初の「デパートメント・ストアー」である

『オー・ボン=マルシェ』は

クリスマスツリーのデコレーション売り場が

超デコってました。

 

 

天井がすごく高い最上階は

とても空間が広く感じて気分が良いのです。

 

その中央辺りに4mほどもあろうかという

ツリーでなんとなくゲートっぽくしつらえてあり

通り抜けられるような造り。

 

その向こうに入って行くと。。

 

 

何やらカウンターみたいなところに

麻袋みたいなものが積み上げられてた。

 

全然クリスマスっぽくないんです。

 

 

よくよく見ると壁に

「Hotte de Noël オット・ド・ノエル」

と書いてある。

 

オットは背中に背負う籠のこと。

 

まあ言われてみれば

「ナップサック」みたいに見えます。

 

 

中(40x55)39ユーロ

大(55x75)50ユーロ

とあります。

 

麻袋にしては高すぎる気もしますが

10x15のイニシャル入れると7ユーロ

だそうで。。

 

 

もしかしたら

プレゼント入れて渡す為の袋なんだろうか?

 

靴下の形の方がそれっぽいし

ここで

デコレーション買って入れて帰るんだろうか?

 

でもイニシャルって??

 

 

反対側には

これまた不思議なカウンター。

アルファベット入りの靴下が並んで飾ってる。

 

ここがキャッシャーみたいです。

 

なんかカッコええ。

 

 

そんなことはさておき

デコレーションの売り方が

超デコってます。

 

 

そして

そばにあるツリーの基本色のデコレーションが

そのツリーの前に置いてあるんです。

 

冒頭の写真が一番よくわかります。

 

なんかカッコえええ。

 

 

 

 

ツリー自体も素敵でしょ?

 

お約束の

「クレッシュ」用の

小さな「サントン人形」も

取り揃えてございます。

 

 

普通

デパートでも

インテリアショップでも

その他クリスマスの飾りを売ってるお店は

やたらにごちゃごちゃしてるのが相場なんですが

ここは

広々スッキリ

デコってめちゃ綺麗で超映える。

 

霧雨の陰鬱さを

しばし忘れて楽しい時間を過ごしました。

 

 

 

今日の郷愁

 

柿を売ってました。

 

上下に長い

「トンボ柿」の様な形の。

 

実は

柿が大好きなんです。

 

幼い頃住んでた家の敷地に

縦長の実がなる柿の樹があって

その頃は

ありがたみがわかってなかった。

 

フランスでは

南仏のいくと大振りの渋柿が

オレンジ色にたわわに実って

そのまま歳が明けても鳥たちの餌になって

残っている光景を

よく目にします。

 

果物屋さんでは

イスラエルあたりから輸入する

「次郎柿」が「Kaki Sharon」という名で売られていれ

美味しい。

 

あとは渋柿が

崩れるほどに熟して十分甘くなったものを

売ってます。

 

ちなみに熟すと非常に甘くなる渋柿は

「Kaki astringent(アストランジャン)」

という種類名らしく

「渋い」という言葉なんですが

日本で昔「ストリンゼント」という言葉を

お化粧品か何かでよく聞いたような気がします。

 

今日見つけたのは「Kaki persimon」というらしく

そういえば

硬いので

アメリカではパーシモンを野球のバットにしてるらしい。

 

お茶席の炉の囲いに

柿の木を使うのが風流だとかなんとか。

 

 

その青果店のすぐ近くのお花屋さんは

もはやハッチャケてる

としか言いようがないほど

クリスマスが花盛りでした。

 

 

中に入ると

真っ白いお花のアーチが。

 

 

その入口を中心に

左のウインドーには

白を基調とした卓上ツリーとリース。

 

 

右のウインドーには

赤や青を中心とした卓上ツリーやリースが

左右でお互いに競い合ってる。

 

もはや

競い合ってるというより

「タイやヒラメの舞踊り」状態

と相成っておりました。

 

 

今日の着々

 

先週末

つまり11月の末日から12月を迎える週末に

やっと

停滞していた町中のあちこちが動き出して

クリスマスの飾りつけと

クリスマスツリーの販売が

始まりました。

 

この大きな空気砲みたいな輪っかは

ツリーを買うとき

枝葉がかさばらないようにネットをかけてくれる

道具です。

 

根元を向こう側からこちらに向かって通すと

いやでもネットがツリーを包み込むのです。

 

でないと

持ち運びが大変ですからね。

 

 

今年は本当に出足が遅かったけれど

これで着々と新年に向かってのお祭り気分が

盛り上がって行くのでしょう

 

そして

今年はお花屋さんの店頭に

なぜだかクリスマスリースが多い気がします。

 

 

長年住んでますが

こんなにリースを見かけたのは

記憶にないかも

ってくらい。

 

しかも色合いが

これまでになかった不思議な感じです。

 

こんなことは

少しの写真と拙い文章では伝わりませんが

明らかに傾向が違う。

 

 

そのくせ

卓上ツリーなど

どの花屋さんもなんか似てる。

 

卸元の傾向なんでしょうかね。

 

 

ある通りがすごくゴージャスに

なってました。

 

2車線の一通の道がY字型の分かれる

その分かれ目の股の間に

まあまあ大きめの電飾のツリーが

9本並んでた。

 

 

一番先頭の広がってるところの中央に

5本。

 

 

そこに向かって

まだ分かれていない部分の分離帯に

4本。

 

 

有名な通りでもなく

観光地の通りでもなく

ごく普通の

住宅地の商店が並ぶ道筋を

こんなに綺麗に飾ってくれたりして

もう

嬉しいとしか言えません。

 

町内会なんでしょうかね

主体は。

 

時期が時期なので

連日内容が似ていて申し訳ないのですが

今は

やっぱりこのテーマですよね

うん。。

 

 

今日のプレゼント

 

どこから突っ込んだら良いのやら

戸惑って

びっくりして

笑ってしまった

クリスマス用のプレゼンとを売ってました。

 

 

いつものハイパーでの出来事です。

 

仕入れた大箱の

上部を切り取って

そのまま売り場に並べたみたいな

奇妙な商品。

 

手に取ってみたら

すごく重たい。。

 

 

一体全体

こりゃ

なんじゃらほい

よく周りも見回してみますと。。

 

 

ペットフードのコーナーだったのです。

 

ん?

 

でもってまじまじと見てみたら

なんと

巨大な骨!

 

これは.....

ワンコの為のプレゼントに違いない。

 

でもね

でもね

こんなもん見たことも聞いたことも

ないよ!

 

 

一見

丸ごとの生ハムにも見えたんですよ。

 

でも

生ハムにしては小さすぎるし。

 

一応綺麗にラップされて

赤いリボンまで結んであるから

悩んでしまいましたよ。

 

肉片がそこかしこにこびりついてて

デッカいワンコなら

喜び勇んで武者振りついて

ガリゴリかじり出すに違いない。

 

いやしかし

びっくりしました。

 

骨だとわかってからヨックみると

いかにも

ラーメン屋さん用のスープの素の牛骨に

見えるじゃりませんか。

 

ねえ

反則ですよ

こんなやり口。

 

あ〜〜〜〜

おでれーた(汗)

 

 

外に出て通りを歩いてたら

通りかかったお花屋さんの店頭に

スヌーピーのサンタかと思った

可愛らしいのが

わさわさ積んでありました。

 

またまたよく見たら

「トナカイ」らしかった。

 

 

さらに

別のお花屋さんの前には

なんと

ヒヨコのサンタクロースが

二列に並んでおりました

お行儀よく。

 

うん

綺麗可愛いのを見たので

骨から受けた戸惑いも

消え去ってしまったのでした。

 

終わり良ければすべて良し。

 

 

 

今日の「やっと点いたよ」

 

2022年の11月最後の日曜日

午前中から小雨が降ったり止んだり

お日様が出てくれない

薄暗い1日でした。

 

時々このブログに登場するモールに久しぶりに行ったら

例の宇宙船のような天井から

クリスマスツリーがぶら下がっていました、

 

吹き抜けの

エスカレーターホールの地階から上まで

全部の階で見えるのですが

地上階で見上げて撮してみました。

 

 

2階まで上ると

やっと基底部の高さ。

 

幾つもの小屋があちこちにくっついていて

「待降節カレンダー」みたいに

日付の数字も付いています。

 

 

3階まで上ると

さらによく見える。

 

 

周りに

金色のハートがぶら下がってました。

 

 

5階まで登ってきたら

やや見下げる形になります。

 

 

そして

なぜか周りをミツバチが飛び回ってた。

 

ハートだと思ったのは

ミツバチの羽でした。

 

小屋の中のチョコレートを狙って

集まってるのかな?

 

 

帰路

セーヌからのエッフェル塔が

夜景になっていました。

 

空には暗いながらにまだ明るさも残っていて

薄暮とはまた違った

不思議位な光景です。

 

 

我が家のある通りまで戻ると

やっとイリュミーションが点灯されていました。

 

 

これで

いよいよ年末の雰囲気が

一気に押し寄せてきます。

 

どんな年の瀬になるんだろう。。