今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のひときわ黄色な

 

相変わら

気温は3度あたりから上昇しない日が続きます。

 

昨日は珍しく晴れ上がったものの

今日はまた

一日中どんよりと曇って陽が差さない。

 

また銀杏の木を発見しました。

 

場所はシャンゼリゼ。

 

 

約2kmのこの大通りは

西の1km強が商店の立ち並ぶ商業地区で

東側の半分弱は

車道の両側がかなり広い緑地帯なのです。

 

そこを歩いていて

ひときわそびえる黄色い塊を見つけました。

 

 

疑う余地もなく

銀杏です。

 

日本の皆さんは

なぜ私が時々銀杏に言及するのか

お分かりにならないかもしれませんね。

 

銀杏は極めて日本的な樹木で

頻繁に学校の校章にもなっているほど

日本の風土に欠かせない存在ですが

欧州にはないのですよ。

 

 

特に

このように「黄色いじゅうたん」を敷き詰めたような

秋の地面の風情は

懐かしいったらありゃしないんです。

 

 

ただ

落ち葉を見る限り

この木は雄の銀杏で

ギンナンななりません。。

 

実がなる雌の株は

葉っぱが切れ込みがあって別れてるんです。

 

残念。

 

焼き鳥の合間に食べる

ギンナンの串焼きが恋しくて恋しくて(笑

 

トロカデロの庭園にあるのは知っていたものの

まさかシャンゼリゼに銀杏があったなんて

長年住んでて

今の今まで知らなんだ。

 

 

と思っていたら

ほんの少し先にもまた

黄色い大木。

 

 

以前は

日本料理屋の板さんが

どこかで拾ってきたギンナンを

得意そうに出してくれたこともあったけれど

最近は聞かない。

 

 

もともと雌株は植えないのだろう

何しろ強烈な臭いを発しますからね

実がたくさん落ちてると。

 

街路樹や公園の木には

向かないのでしょう。

 

 

日本では紅葉と言いますが

欧州では黄葉なんです。

 

赤く色づく広葉樹はほとんどないので

その分

秋の色合いが単調です。

 

しかし

この「黄葉」は見事としか言いようがありません。

 

フランス語では「Gingo」と書き

ジャンゴーと発音しますが

明らかに

「ギンナン」から来ていると私は勝手に想像しています。

 

原産地は中国のようですが

19世紀後半

日本から伝わってきたに違いない。

 

いいね。

 

 

それにしても

枝ぶりといい

色味といい

見事な銀杏の大木でした。