今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日は薫る五月の風を愛でる

 

とある角の建物の地上階に花屋さんがあって

その店先から

カラカラ

カラカラ

音が聞こえてきた。

 

振り向くと

ここ数年流行りに流行った造花の飾りみたいな

でも

少し違う賑々しい店構え。

 

 

なんとまあ賑やかしい飾りつけでは無いか

よおく見ると

なんと

店の入り口を覆っているのは

大量の「風車」でした。

 

 

実にカラフルな

セルロイドかプラスチックの風車が

からから

からから

音を響かせあっているのです。

 

百花繚乱の如きシンフォニー。

 

しかも

花屋にふさわしく

綺麗なお花にも見えるし。

 

 

店頭の

売り物の鉢物にも

そこかしこから風車が飛び出していて

ジョウロを鉢にみたてて

お花に見立てた風車が突っ込んである。

 

中に

蜜蜂もいた!

 

 

実際に

風車自体も売られています。

 

蝶も混じってる。

 

セルロイドの風車と同じ様な色合いの

別の素材のお花も一緒に

売られてる。

 

 

玄関口から中を覗くと

至って普通の花屋さんの店内の様に見えて

なんと

上も見ると

天井全体に

お花が逆さ吊りに

飾られているではありませんか。

 

すげえ。

 

圧倒的なお花の空間。。。

 

カラカラカラカラ

無数の風車が回るときにおこすリズミカルな音楽を

背中にしながら

幸せな気分で歩き続けました。

 

 

 

連日の小雨混じりの薄寒い天候の中で

時たま初夏の日差しに恵まれる瞬間があって

建物のアパルトマンの窓辺には

初夏らしいお花が

飾られている窓が

何軒か見られました。

 

一雨ごとに寒くなる

秋みたいな日々ですが

はやく

一雨ごとに暖かく

なって欲しいという願いを

先取りするかの様な

色彩溢れる風車の集団と

彼らが奏でるささやかな音楽とに

お天気より先に

心が明るくなった午後でした。