今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日びはエコでしょ

 

郊外電車のある駅を降りて

駅前広場に下りて行く階段から

広場のバスターミナルの様子が

上から見下ろせました。

 

とってもエコを

意識してるのがわかりました。

 

 

細長い

バス用のプラットホームが6本あり

その屋根が

赤い色味の草で

覆われていました。

 

 

時たま壁面や屋根の表面を草花で覆ってあるのを

最近見かけるようになりましたが

普通「緑」で覆いますよね。

 

もともと

草花で覆った壁や屋根自体が極めて珍しいのに

それが「赤」い植物なんて

希少ではないのか

と。

 

 

 

そして

プラットホームの構造は

全部木製ときてるし。

 

その木製の躯体の色合いに合わせたデザインなのだろう。

 



20世紀の終わりころから

安藤忠雄さんの功績か

建造物の構造を木製にすることが

結構普通になってきてます。

 

木で作ると

コンクリートやプラスティックより

エコロジックなイメージが高まります。

 

ただ

東南アジアや中南米で

先進諸国への輸出用に

森林の伐採が進んでいる事への警鐘は

ここ半世紀の間

常に放たれているわけで

何がエコなのかという視点も

今や大切なのだと思います。

 

 

駅前広場のターミナルの

駅川の反対側に

木製の変わった建物があります。

 

 

運行管理室や

乗員の休憩所や

管理部門などが入っている建物らしく

さらにショップもあるようです。

 

壁面に

木のチップを鎧張りしてあるところが

なかなか面白く

かつ一部の壁面に緑がある。

 

 

意匠的にも優れたバスターミナルにあって

この建屋が際立って

コンセプトを主張している様です。

 

実は

パリの輪郭を走る「自動車専用環状線」の

一部に

上をまたぐ様に建物を建設する計画が決まっていて

屋根に木を植える住宅用のビルの筈だったのですが

排気ガス汚染の上に住居など非常識と

パリ行政裁判所が

建築許可の取り消しを命じてしまいました。

 

利権に司法がストップをかけた形と言えますか。。

 

ここ30年

ジュラルミンで固定する

ガラスの壁面を持つ建物がトレンドでしたが

これからは

木製に主流の座を取って代わられるのか

とも思えていたのですが

なんでも木製や樹木を植えれば良い

というものでもない。

 

そんな風潮が

新たに起こってきている様な。

 

建設用樹木の伐採と

植林による地球上の緑の保存とを

ぜひ共存させて欲しいと願うものです。