今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の螺旋階段

 

トロカデロ広場から500mほど東側

「パレ・ド・トキョー」という建物があります。

 

1937年の最後のパリ万国博の際に建てられた

パヴィリオンの名残です。

 

中央の列柱を境に

左右に翼が伸び

左は「パリ市立美術館」

右は「パレ・ド・トウキョー/現代美術サイト」

が使っています。

 

この位置は

いわば河岸段丘の様な「シャイヨーの丘」の連なりで

やや標高が高く

向こう側がセーヌの川岸で低くなっていて

河岸通りの名前が

第一次大戦から「トウキョウ大通り」だったので

万博のこの建物に「トウキョウ宮」と名付けられた。

 

 

セーヌの川岸の通りから見ると

高くなっている事がわかります。

 

この川岸の通りは

第二次大戦で日仏が敵国になって以来

「ニューヨーク大通り」と改称されてしまいました。

 

左端に回って行くと。。。

 

 

パレ・ド・トーキョーの側面に沿って小道があり

その壁面に

おそらく非常階段であろう外付けの螺旋階段が

4つ並んでいます。

 

 

 

その4棟に分かれているように見える建物の

螺旋階段のある側面の壁に

なんとも微妙な

壁画ともストリートアートとも落書きとも呼びづらい

装飾があるんです。

 

 

半ば消えかかったように

窓から鉄の階段が外につながっているように

鉄のテスロも付いているように

描いてあったようです。

 

そして。。

 

 

整然と並ぶ

無機質ながら機能美溢れた螺旋階段の

4番目のさらに手前の

そこだけ螺旋階段がない部分に。。

 

 

5番目の螺旋階段の「絵」が

描かれていました。

 

 

いやあもう

そのセンスには脱帽!

 

それしか言いようが無いじゃないですか。

 

この壁面の内部は

現代のアーティストの実験作品が展示される

パリで最も広大なスペースを誇る

今の時代の芸術の展示会を行う

有名な場所なんです。

 

ポンピドゥセンターの近代美術館よりさらに新しい

今自体に産まれてくる

最新の時代表現の殿堂に相応しい

屋外の壁面装飾であります。

 

 

イイよね。