今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の平凡な1日

 

虹が出ていました。

 

2月に入って気温は上がってきたものの

雨がちの連日の日々の

何やら鬱陶しい怠惰な毎日で

身体中にカビが生えてきそうな自分に

自分自身が嫌気を覚えている今日この頃。

 

2月9日の夕刻

小雨のなか

思い切って出かけてみたら

薄暗いにも関わらず青い部分がみえる

重い空に

虹がかかっていました。

 

 

四角で

前後左右の空を見上げると

薄暗い中に

青と夕暮れの茜色とが微妙に混じり合ってる。

 

 

かと思うと

西の方角は流石に朱に染まって

かつ夕日の光芒が

天の一角から眩しさを投げかけることで

小雨混じりの空気の中にあって

なんとか抵抗してる様子の

お日様の心境に共感してみたり。

 

 

こちら側の空間は

雨粒は落ちていない様で

でも

晴れた一日の終焉の夕焼けとは違った

薄く儚く

かつ重苦しい感じで

曇り空と青空と夕焼けとが

微妙かつ不気味に共存してる。

 

 

己の胸中を暴き出されている様な

不愉快な虚無感を抱かされてしまいます。

 

 

それなのに

別の一角は(おそらく北側か)

何やらメタリックな色合いの明るい空模様で

そこだけ異空間のように見えて

不思議だ。

 

何やら整合性を取れないかの如き

前後左右で

色調も明るさも異なる空間を目にするって。

 

不思議。

 

 

そうすると

この虹の橋は

明らかな対比と

はっきりしない混沌という

矛盾した中で

相反しながら拮抗する異なる空間同士を結ぶ

架け橋なんだろうか。。。

 

空の彼方に行ってみたくなった。

 

世の中の何も見えていなかった

少年の頃の夢想のように。