今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の○心と秋の空

 

表題の○の部分の言葉を今の時代に使うと

ジェンダー差別と

言われるのでしょうか...

 

言葉を綴るのが

とても難しい時代になっておりますが

そんなことはさておき

巻頭の写真は昨日10月19日の

エッフェル塔なんですが。。

 

 

エッフェル塔に向かって左側の空は

青が奥底にしっかり存在することがわかる

灰色の空。

 

 

向かって右側の空は

白いヴェールで覆われた灰色の空の

そのまた奥に

果たして青が存在するのかどうか

疑わしい空気感。

 

実は

日本でも古来より

「秋の空は変わりやすい」と言われてきましたが

フランスの10月の空模様は

分刻みで移ろいゆく

とても厄介な空なのです。

 

 

10分刻みで

雨が降り始めたり

陽光が輝いたり。

 

それで

この位置の空は

青と灰色とが微妙に混ざり合って

なんとも表現しがたい

鬱陶しさです。

 

 

西側に目を向けると

厚い雲の一部を強引に切り裂いて

夕日が突き刺さってきます。

 

 

時間は17時頃で

半径250mほどの空間を歩きながら

前後左右

東西南北の空を見て

その違いの微妙さや極端さに

驚かされてしまいました。

 

 

ある通りの奥の方向は

実に美しい青空に

薄い白雲が

お団子を並べたように浮かんでいました。

 

同じ地区の同じ時間帯とは

とても信じられない空の色が

同時に観察できました。

 

結局雨には遭遇する事なく

肌寒かったとはいうものの

一昨日よりは暖かい

歩き回ると汗ばむこともあった

そんな感じでした。

 

 

そして

一夜明けた今日10月20日金曜日は

全くもって

秋の空。

 

30分おきに

小雨がぱらついたり

強い日差しが戻ったり

土砂降りになったり

ひどい目にあいました。

 

その陽光が戻った時

空の一角に

途方も無い真っ白な雲の塊が

まるで断崖絶壁のように

そびえ立っていました。

 

 

その後の土砂降りの30分を耐えて

また陽光が戻った瞬間

虹が出た!

 

まだ湿ったじっとりした空気感の中に

明るく

強烈ながら

繊細な秋の日差しが

空に青いスペースを生み出し

それを背後に虹。

 

しかも

よく見ると

上にもう一段かかる

二重の虹。

 

 

次の瞬間

右上だけだった円弧の左端が

どんどん伸びて

右の建物の屋根から始まった虹が

左の建物の屋根まで

あっという間につながった。

 

今日は

何か良い事あるやもしれぬ。

 

時間は昨日の写真とほぼ同じ17時頃のことです。

 

 

すぐ近くには

大きな真っ白の雲もまだ浮かんでいて

その左右で

青空と

灰色の曇り空とが隣接して混在していました。

 

それにしても

今日は馬の背を分けるような夕立の連続で

1時間おきに濡れたものの

フランスらしい秋の空を実感した

二日間でした。