1月9日日曜日
昼過ぎまで断続的に降っていた小雨が上がった
15時半頃
空の一角が
暗いのか明るいのか
よくわからない微妙な薄暗さで
灰色の雲の一部に裂け目ができたように
なぜか澄んだ明るいブルーの空が
うっすらと現れていました。
エッフェル塔は
その時々の空模様で
その佇まいをガラリと変えて
目を楽しませてくれます。
郊外に伸びる首都圏電車の新線の駅の工事が
すでに3年近くも行われている広場では
今日も
クレーンが相変わらず立ち並んでおり
その向こうの空のブルーが
これまた
とっても微妙だった。
歩みを続けるうちに空は心なしか明るさを増して
雨模様の湿った空気の間隙を縫うように
ブルーが
その色味は薄くなりながらも
空間の中でのテリトリーを広げているようでした。
凱旋門までくると
時間的に明るさが減ってきて
青空の部分も暗くなりながら
空気全体のスペクトルを
ブルーに引っ張ってきたような
不思議な
青昏い空模様になっていた。
そして
数分後にはこうなった。
光は常に移ろって
決して同じ光の瞬間はなく
その光が与える効果が
今見ている色彩なのだ....
と
印象派の画家になった気分で佇んでしまったのでした。
空の一部だけが明るくて
そこには青空がまだ粘って存在を続けていて
そこ以外は
すでに夕暮れになっているにも関わらず
暗いながらに
まるで水族館の中にいるような
青い世界が
幻想的に私を包み込んでいました。
また降り出す前に
帰宅しようと思ったのでした。