今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の無彩色のグラデュエーション

 

今日も

一日中晴れ間が出てくれず

うすら寒い一日でした。

 

4月11日火曜日。

 

空は

実に微妙で繊細な

モノトーンのグラデュエーションで

垂直に積み上がって

地上を圧倒している様に見えました。

 

エッフェル塔の無機質な色合いと

脆弱な新緑のみずみずしさのコントラストは

悪くない。

 

 

角度を変えると

アンヴァリッドのドームが

灰色の空気の中に

金色に存在を主張しています。

 

これも悪くない。

 

 

はるか遠くの200mのモンパルナスタワーも

空と同じ様に

モノトーンで

コントラストを際立たせています。

 

 

ジョージ・ワシントンの騎馬像は

灰色の空間から抜け出した様に際立って

しかし無機質に

青銅色のグラデェーションで

空と共存しています。

 

 

サン・ピエール・ド・シャイヨー教会の鐘楼は

雲の中に

溶けかかっている様な。。

 

パリ中

どちらを向いても

同じ様な灰色の空が

しかし

冬とは違う

「暗くて明るい

灰色の軽やかながら

寒々とした濃淡を見せてくれました。

 

所々の新緑と

まだ葉が開かず

新芽が烟った黄色に存在して

かろうじて色彩を主張しています。

 

しかし

その程度の色彩では

先日までの数日間の強烈な陽光の下で感じた

春の喜びは

全く感じられません。

 

そして。。

 

 

パリ市立モード美術館である

ガリエラ宮の鉄柵に

藤が花を開き始めていました。

 

 

空の灰色と同じ様に淡い空気感ながら

無彩色の灰色とは違って

藤色の淡い明るさは

一気に気分を爽快にしてくれます。

 

藤の一撃。