今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の枯れ木に色

 

日本は5月半ばの気候とか。

 

パリも

今日3月21日水曜日はとっても良いお天気で

午後は光が溢れていました。

 

気温は14度くらいと快適。

 

エッフェル塔を遠目に撮してみたら

枯れ木だと思っていた周りの木々に

新芽がふいて烟ったような独特の色合いになっている事に気付いた。

 

近くの公園は

水曜日が公立の小中高は休みということもあって

子供連れの人出で賑わっていました。

 

 

芝生のあちこちで

子供を遊ばせるお父さんの姿が見られます。

 

でも

お父さんなんでこんな時間にいるんだろ?

 

テレワークかも。

 

この家族は

これからフリズピーで遊び始めて

赤い服の女の子は

走り回ってはしゃいでいました。

 

 

何箇所かある遊具の場所は

ちっちゃい子たたちで溢れ

もはや夏の風情です。

 

逆光が眩しい位置で

写真が撮り辛かった。

 

 

ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの銅像も

太陽を背に

神々しいばかり。

 

キツネの背中が

カラスの咥えたチーズを欲しがっていることが丸わかりで

なんかリアル。。

 

 

 

そんな中

節くれだった一本の古木が目を引きました。

 

写真で見ると感じませんが

結構な太さで

齢を感じさせる美しい枯れ木です。

 

 

そして

なぜこの木に惹かれたのかに気がついた。

 

私の大好きな絵の一枚を

思い興こさせたからなのでした。

 

帰宅して

膨大なストックの中から

お目当の絵の写真を見つけ出しました。

 

 

ジョルジュ・ポンピドゥ文化センターの

近代美術館にある

フランティシェック・クプカの

「線、構図と奥行き 1」

というタイトルの作品で

1920年から22年頃の作です。

 

この作品は連作で

プチ・パレの

パリ市立美術館にもう一枚。

 

 

こちらは

1914年頃の作品。

 

個人的にはこちらの方が好きなんですが。。

 

 

そして更に

2018年グラン・パレで行われた

「クプカ展」に

この作品が出品されていました。

 

こちらは制作年代がわかりません。

(メモをし忘れた涙)

 

この画家は

具象画と抽象画と

半々くらいで多くの作品を残していますが

いずれも色彩がとっても豊かなのです。

 

それなのに

枯れ木を見てなんでこの作品が

頭に浮かんできたのか

自分でも不思議です。

 

 

きっと

枝々がうねる

それらの線を透して向こう側に見えた

青空とのコントラストのせいかもしれません。

 

「枯れ木に花を咲かせやしょう〜」

とは花咲か爺さんのセリフですが

枯れ木に色彩を見せましょう

自分独りで悦に入ってみた私でした。