今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリは灰色の空

 

すっかり秋景色に染まったパリです。

 

9月の最後の週の月曜日

前夜から引き続きの雨が

一日中シトシト降り続き

寒い一日でした。

 

夕方

ほんの少し雨が止み

お散歩へ。

 

歩かないと

体力が維持できませんからね(笑

 

ところで近年

パリ市は

近代化に伴う再開発事業があちこちで行われていて

結構工事中が多いのです。

 

その一つのプロジェクトで

北西のはずれ「17区」の東側半分の

環状高速に沿った地区の総合開発の一環で

『Le Tribunal de Paris パリ市裁判所』

が数年来の工事が終わり

全館開業してまだ数ヶ月。

 

行ってみよう、と。

 

なぜなら

「灰色の空」の日に「裁判所」を訪れる

というのもオツなものではなかろうか、なんて。。

 

 

数年来

環状線を車で走るたびに

どでかいガラス製の異様な構造物が作られていて

最初はなんだろうと思っていたわけです。

 

パリには「シテ島」の中の

かつての王宮「パレ・ド・ラ・シテ」の

『コンシエルジュリー』と呼ぶ

歴史的部分を除いた部分が

裁判所として昔から有名でした。

 

「パレ・ド・ジュスティス 裁判所」

というのですが

なぜか日本では「最高裁判所」と紹介されて

そのまま定着していますが

小法廷から大法廷までいくつもの部屋があり

「一審」

「控訴審」

「最終審」

つまり

「地裁」「高裁」「最高裁」の全部が同じ建物の中で

存在しているのです。

 

 

この

新しい裁判所も同じ構造のようで

隣接して「司法警察」と「弁護士会館」が

作られているのも同じ。

 

そんなことより

特筆すべきことは

この裁判所の設計者が『レンツォ・ピアノ』であること。

 

つまり

「ジョルジュ・ポンピドゥ文化センター」

「関西空港第一旅客ターミナル」

などを手がけたイタリア人の大建築家なのです。

 

フランス人の「ジャン・ヌーヴェル」

スペイン人の「リカルド・ボーフィル」

と並ぶ

現代の三大建築家と呼ばれています。

 

 

近くで見ると

環状高速で車窓から見る以上に壮麗な規模で

三段構造のガラスの塊が

圧倒的ですが

決して威圧的ではなく

暗い感じもまったくなく

内部には快適な空間を作り出しているんだろうと

想像できます。

 

ガイドツアーもあるんだそうです。

 

高さもかなり高いので

パリのいろいろなところから見えることがあります。

 

先週撮った写真ですが。。

 

 

天高く

悪人裁く

秋日和。。。なんて句はありませんがw

 

 

マロニエの並木の通りは

他の木の並木の場所より

早く

多く

秋を感じる

今日この頃のパリです。