今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の先端

 

パリの街並みは

1世紀以上を経た瀟洒な石造建築の建物が

整然と並んで調和のとれた景観を作り出している...

言われています。

 

だがしかし

古い建物だけではないのです。

 

ロンドンや

上海や

ドバイの様に

高さもデザインも全てにおいて何でも有りの

カオスではないところが

救いではあるものの

斬新極まりない

最先端の建築物も行くところに行けば有るのです。

 

 

これは

高級紙と言われている『Le Monde ル・モンド』

のグループ全体が入った

新社屋で

2020年落成。

 

 

場所はパリの南東部

オーステルリッツ駅から南側に続く

セーヌに沿った左岸の新開発地区で

フランソワ・ミッテラン仏国立図書館を中心に

結構な広さの地域の

一から作り直された建物だけで構成される

まっさらな街並みの地区の

とばっくちに威容を誇っています。

 

 

近年大流行のガラスの外壁で

しかし広いガラスパネルではなく

小さな長方形のガラスをたくさん鎧合わせたような

左右非対称のアーチの如き建物です。

 

道路から見て

左側の外壁部と

アーチの右側の足元付け根の部分と

二箇所に入り口があり

それぞれの入り口の前は

今のご時世らしく自転車がたくさん駐輪されていました。

 

 

 

右側の入り口は

とてもじゃないが天井が低すぎて

立ったままでは入れない...

みたいに見えますが。。

 

 

しっかりと高さも十分にあり

納得のエントランスです。

 

 

アーチの下をくぐって道路の反対側に行ってみると

見え方が週非対称ならではで

またちょっと違って見えます。

 

 

 

壁面は

あまりスケスケではない透明ガラスと

向こう側が見えないブルー・グリーンの

濃淡各種のオパールガラスのパネル

一見ランダムに使われているように見えますが

全体的に見ると

壁面にボーダー柄がわかり

ちゃんとバランスを考えて使われているようです。

 

 

それにしても

アーチのカーブの微妙なラインが

たまらなく良い感じ。

 

 

通りの側から数段の階段を登ってきたテラスに

社名を記したボードが立っています。

 

「グループ・ル・モンド

 ークーリエ・アンテルナシオナル 

 ーハフポスト

 ール・モンド

 ーテレラマ

 ーラ・ヴィ

 ーオー・ビー・エス」

 

 

 

この斬新な建物は

著名な建築家の個人名で設計したものではなく

ノルゥエイの建築事務所の作品だそうです。

 

まるでパリらしくない

新しいパリの姿をした一角です。