今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

昨日の『真夏の夜の夢』

©Marie Amelle Marchal by ActuParis

昨夜

パラリンピック・パリ2024

が開幕しました。

 

先立っての五輪は

開幕式が作家と演出家の自己満足の極みみたいな

TVで観る分には良いが

高いお金を払って客席にいる観衆は

自分のいる場所のことしかわからず

4時間以上雨の中でどうし様も無かった。

 

ところが

パラは違いました。

 

2時間半ほど

それは美しいひと時を見せてくれました。

 

今日の写真は

全て仏国営テレビ「A2」の画面を写した物です。

 

 

20分ほどのモブダンスが

極めて素敵でした。

 

 

8万平米のコンコルド広場。

 

 

 

選手団入場は

夕焼けに映える凱旋門を背に

シャンゼリゼから。

 

 

幼稚園のお出かけみたいに可愛い

ブラジル。

 

 

広場中央のオベリスクの左右の

噴水までの位置に

特設ステージ。

 

 

 

三色旗色の長ーいケープを纏ったDJ が

選手入場の間中

ご活躍。

 

 

黒々としたシャンゼリゼの半分の緑地帯の

途切れた位置のロータリー辺りから

選手団はコンコルドに向かいます。

 

 

インドの頃は

背景は真っ赤な夕景に染まってしまった。

 

 

 

背景に

暗いけど凱旋門。

 

 

 

スタンドに日の丸が。

 

 

DJに絡む赤い三角帽子のマスコット。

 

各国亡命選手統一代表団。

 

パレスチナ代表団。

 

ウクライナ代表団。

 

この3選手団の入場時は

観客席は

貴賓席も含めてスタンディング・オベーション。

 

 

そして

しんがりが開催国フランス。

 

 

彼らは

DJの音楽ではなく

ジョー・ダサンの「オー・シャンゼリゼ」にのって

ノリノリで行進。

 

 

まるで閉会式みたいなリラックスぶりで

左右に並ぶスタッフに乞われると

一緒に写真を撮りまくり。

 

 

五輪と違って

各国選手団は椅子席に着座。

 

 

そして

また見せ場が続きます。

 

 

男女とも片腕のない歌手が

モブの中を

歌いながら駆け巡る。

 

 

一糸乱れぬ

とは違うけれど

モブダンスの美しいこと。

 

 

そして

モブのパフォーマンスが終わると。

 

 

フルート独奏での仏国家演奏で

国旗掲揚。

 

 

ピアノのパラ讃歌弾き語りで

パラリンピック旗の掲揚。

 

 

役員と

男女の選手2名と

スタッフとで

宣誓。

 

 

その後

ギターとドラムスとピアノとの

静かな曲が続く。

 

 

結構な時間演奏が続く。

 

これは何かを待っているのか。

 

きっと「ゴドーを待ちながら」の

演奏に違いない。

 

サミュエル・ベケットの名作

「En Attendant Godo」なら

最後までゴドーは出てこず

一体ゴドーって誰?

なのですが。。

 

 

来た!

 

この日のゴドーは

聖火を持って現れた。

 

 


モブダンスの群衆の間を縫う様に

何人ものパラのメダリストにリレーされて

ステージを回る聖火。

 

 

花火が上がって

いよいよ。

 

 

コンコルド広場に隣接する

チュイルリー公園に入ってゆく。

 

 

なんという

美しい光景だろうか。

 

 

そして。。

 

 

五輪でも使われた

あの聖火大の前に到着。

 

 

丸い池の周りを一周し

中央に設置された

火を使わない聖火台に向かいます。

 

 

さらに三人が待っていて

合計五人で点火。

 

 

 

点火された聖火台は

気球によって。。

 

 

晴れたパリの夜空に浮かび上がった。

 

 

そして

コンコルドではいよいよフィナーレの出し物が。

 

 

そして最後を飾る花火。

 

 

オベリスクの南北の噴水は

其々4面のヴィジョンが付けられた

円筒形に囲ってあって

見えないはずの噴水も

水を上げ照明が当たっている。

 

 

巨大ステージで踊りまくっていたダンサーたちが

両側の縁に集まって

選手団と観衆とにお礼とお別れのご挨拶。

 

 

それを合図に

選手団が退場し始めます。

 

 

選手団は全員とっても楽しそうで

ダンスと

音楽と光と色とに包まれた

それはそれは

美しくも素敵な開会式でした。