今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の有名人

 

15年ほど前から

近所でとってもユニークなマダムを

よく見かけていました。

 

何がどうユニークかと言うと

年齢は60歳くらいと思われるご婦人で

非常にカラフルな

しかしそれなりの立派そうなお洋服姿で

お帽子を被り

口の端に加えタバコで

悠々とキックボードを操って

商店街の歩道を走る抜けてゆくのです。

 

出会った瞬間目を奪われ

すれちがったら

あんぐりと口を開けたまま

振り向いて後ろ姿を目で追ってしまう

そんな強烈なインパクトなのです。

 

年配の女性が

ピエロのような色彩の

しかもお帽子姿で

その上咥えタバコで

キックボードで行動する

と言うだけで

途方もなくユニークな存在だと断言できます

よね。

 

それだけではなく

なんと

肩に王蟲を止まらせているんですから!

 

週に一回は見かけていて

ときには

パリの中心のオペラ界隈ですら見かけていたのですから

きっと

パリの住人なら知らぬ人はいない

と言っても過言ではないくらいの

名も知れぬ有名人であったはず。

 

最近はあまり見かけなくなって

年に一度ほどお見かけするかどうかという程度で

ほとんど記憶から消えかかっておりました。

 

そしたら。。。。

 

 

たまたま路線バスに乗っていたら

途中から

そのご婦人が乗車してきたではありませんか!

 

乗り込む時

王蟲がひとこと「ぎゃあ」と声をあげて

一度羽ばたきました。

 

いやあ

ご存命でいらせられましたよ。

 

それに

彼女の王蟲が羽を広げたのをお初めて見たし

声を出したのも初めて聞いた。

 

流石に15年ほどの年月の影響は感じるものの

ニット帽に毛皮(今時だからフェイクか)のショールで

いなせな感じと

都っぽい雰囲気は

しっかり健在でした。

 

流石にキックボードは

いんたいされたのか

ちょっと気になりましたが

懐かしかった。

 

しかし

オームは

あの頃と同じオームなんだろうか?

 

それもちょっと

知りたいところではありました。