今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の奇妙な集団

 

オペラ座の横を歩いていたら

奇妙な集団が

自転車で走ってきました。

 

なんだかでかい風船みたいな鶏を運んでいる様な

自転車の人々。

 

 

全部で10台ほどの自転車部隊。

 

そして

あっという間に

走り抜けて行ってしまいました。

 

 

最初は

新手のツアーだと思いました。

 

近年パリ市内では

古いシトロエンの2CVを何台も連ねたり

自転車や

セグウエイや

時には電動キックボード

なんて手段で

パリ市内をめぐるツアーを散見するようになって

やや呆れながら

観光業の多様化と次々と生み出される新手法に

感心しておりましたので。

 

 

そうしたら

少し行ったあたりに

先ほど走り去ったのと同じ自転車が

何台か駐めてありました。

 

それで解った。

 

 

巨大なヒヨコの様な鶏(トサカがある)が手にする

バルーンに

『2030年

 サウジアラビア

 リヤド世界博』

と書いてあります。

 

なんと

リヤド万博の宣伝隊

だった様です。

 

11月末に

国際世界博協会が

あの問題だらけの大阪維新博の次の開催地に

サウジのリヤドを決定していました。

 

今の世界における人間の価値観において

五輪や万博をやりたがるのは

フランス

日本

中国

多分韓国

中東諸国

アメリカの一部都市

くらいな物だと最近言っていたら

見事に当たってしまった(大笑)

 

 

この

ヒヨコの様な鶏が

公式マスコットなんでしょうね。

 

額メガネが

EXPO(博覧会)になってるw

 

全く冴えない

何の面白みもない物だけれど

あの新種の疫病のウイルスみたいにしか見えない

「みゃくみゃく」

とやらに比較すると

極めて真っ当な感覚をお持ちの様で

なんとなく

ほっとしました。

 

 

万国博で

遠い異国の文物を目にし

時には触れて体験する事で

世界への知識を深め

異国と異文化への好奇心を満たそう

なんて試みは

20世紀前半までのことでしょう。

 

20世紀後半は

外国旅行はかなり普通の事になり

文物は大量に流入し

エキゾチックな非現実的なイメージは

なくなった。

 

21世紀ではインターネットで

瞬時に目にしたり手にしたり出来る。

 

さらにはVRでなんでも体感できる

そんな時代に生きる者としては

赤字と環境破壊だけを残し

一部の人たち以外に大したメリットのない

万博は

その役割を終えたと言っても良いのではなかろうか。

 

五輪はアテネに固定し

純粋に平和の為のスポーツ大会にして

選考による利権でIOC貴族を潤わせるのは

やめた方が良いと思うのであります。