12月の第一日曜日は
寒い1日でした。
そんな中
近くでなんだか不思議な小型車を発見。
正面は
ヌルリとした「のっぺらぼー」で
みたこともない変わった風貌。
こんなミニマリスト風なデザインは
当然電気自動車に決まってるのですが
よく良く見ると
ヘッドライトがドアミラーと一体になってる。
計算の行き届いた
合理的なデザインで
デザイナーのセンスが光るフロントです。
通り過ぎさまにギリギリで撮した
側面のデザインを見ると
ドアがない。
と言うことは
正面から乗り降りするタイプらしい。
後で写真を見直したら
前面全体が
しっかり「開けられそうな」造りになってた。
それで思い出しました。
その昔
ISETTAというイタリアの
三輪軽自動車があって
それが前乗りだった。
後輪の車軸の幅が前輪のそれより狭いのも
むかしのISETTAが後方1輪の三輪車だった様に
回転時の安定性を高めるため。
欧州は電気自動車が多くなりました。
戸建が中心の地方の町ならともかく
集合住宅「しか」無いパリでは
自宅で充電できないため
極めて不便な筈なんですが。
それに関して
実はここ20年以上パリ市長は社会党で
市議会も与党は社会党と緑の党の連立で
町中から車を徹底的に排除したいと思わせる
車撲滅政策と呼んでも過言では無い政策で
大通りは無用に広いバス専用(タクシー可)レーンと
加えて自転車・キックボードの専用レーンばかり
続々と増やして
極めて悲惨な状況になってきています。
電気自動車の充電スタンドも
かなり増えてきました。
その様な流れの中で
この様に小さな電気自動車は
時代の優等生なのでしょう。
帰宅後ネットで調べてみたら
21世紀のISETTAを自認する
イタリアは車の聖地トリノで
この9月から生産開始されたばかりの
e-cro car社製MICROLINO という
できたてほやほやの都会型エコカーでした。
やはり前乗り。
それがなんと
最高速230km/h だって!
そんなんでぶつかったら
大破するに決まってる!
ちなみに
フリーソースから
昔のISETTA の写真を見つけてきました。
1950年に入ってすぐ
イタリアのISO 社が生産していたゼッタは
55年頃BMW社に売却され
BMW ISETTAとして60年代半ばまで生産が続きました。
前半は200ccで
60年代からは300ccに増強。
極めて軽いボディーのため十分実用にたえていた。
この写真は55年頃の年式のようです。
また
フランスではVELAM社がライセンス生産を
していたとか。
新生メーカーの第一号車を
いち早く購入して乗ってる
珍し物好きなフランス人がいたものです。