今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のZen

 

何という

美しく

思索的で

哲学的ですらある光景だろう。

 

静寂と秩序が支配する

フランス人の大好きな「Zen」の世界そのもの

ではなかろうか。

 

この写真は

とあるシェアー自転車の置き場です。

 

 

もはや

SFの世界と言っても過言ではない

フランスにはありえないほどの

沈黙の支配する

美しい光景。。。

 

2014年以来パリ市長を務め

コロナ禍の一昨年再選を果たした

社会党の「アンヌ・イダルゴ」が

パリ市政に連立を組む「緑の党」の発想で

パリ市内非自動車化政策を積極的に進め

それまで細々と始まっていた「共有自転車」制度を

大幅に推進し

パリ中の道路の性格を大きく変えてしまっているのです。

 

 

パリの近代史は

生活の中心となる経済活動が

東から西へと動いてきて

街の再開発も東から西へと行われてきた。

 

そして

パリの新都心「デファンス地区」なる近未来都市が

西の郊外に建設されて以後

その傾向にますます拍車がかかっている。

 

その東西の「軸線」の上にあり

まさしく東から西への一方通行で

パリの交通システムでもっとも重要な通り

『リヴォリ通り』は

5車線のうち片側の歩道際1車線分の駐車帯を覗いて

4車線でいつも混雑する通りだったのが。。。

 

コロナ禍でのロックダウンの間に

何と一般車両を締め出してしまった。

 

1車線分だけ「バス・タクシー専用レーン」にして

後の3車線分の広大なスペースが

自転車と

セグウェイと

電動キックボードとに

解放されているのです。

 

その結果が

ご覧の通りのゴーストタウン状態。

 

今はまだコロナの影響が終わりきっていないけれど

パリの経済活動が旧に復して交通量が増えれば

この影響は一体どこに覆いかぶさっていくのか

怖い怖い。

 

 

観光都市パリで

バスチーユ広場からコンコルド広場にいたる

この軸線を

観光バスは走れない。。。。

 

自転車ツアーの会社だけが

うはうは言ってる現状です。

 

この狭いパリ市で

再来年にはオリンピックを行うわけで

市民生活は

一体どうなってしまうのだろうか。

 

大統領選に出たパリ市長「イダルゴ氏」が

1,78%(パリ市で2,17%)しか取れなかったのが

彼女の不人気を如実に物語っております。

 

 

エコロジー運動は素晴らしい。

 

車を締め出して

ヒューマンサイズで行動できる都会を目指す志も

素晴らしい。

 

でも

現実を知らない政治家が

理想に盲進する政治は怖いし迷惑だとおもます。