今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の現役ヴェテラン

 

とあるお屋敷の門を入った前庭の車寄せに

ちんまりと

一台のクラッシック・カーが

停まっておりました。

 

車にふさわしく

クラッシック・パーソンw

が数人

取り囲んで眺めております。

 

 

これ

知ってました。

 

ルノー Type GS

という

1921年製のトゥフトゥフです。

 

実は

まだ現役でも見かけることもある程度の車は

オールドカー

日本語に訳して旧車と呼び

第二次大戦を挟んだ戦前戦後にまたがる時代のものを

クラッシック・カーと呼び

車の発明された1880年代から

第一次大戦の頃までのものを

ヴェテラン・カーと

呼ぶそうです。

 

この写真のルノーは

ヴェテランの最後

クラッシックの初期

と呼べそうな年代物。

 

いいなあ。

 

クラッシックカーの時代は

超富裕層しか手にできなかった自動車は

今でもかなりの値段がするものですが

このルノーのような

大衆車は

現代の小型車程度で買えるものもあり

一般市民の趣味の対象として

成り立つものなのです。

 

 

ハンドルのすぐ左に

黒いゴムボールが見えますが

これがクラクションを鳴らすフイゴです。

 

左手で

握って空気を送ると

ホワンホワンと乾いた音がなる仕掛け。

 

 

右端のアーク灯と丸いサイドミラーとのすぐ左に

ラッパが突き出ています。

 

握り方によって

パフンパフンと鳴ったりもするw

 

ボディは木製フレームに鉄板張り。

 

 

ナンバー・プレートが

FFVE

(Federation Française des Vheicules d'Epoque)

フランス時代車両連合会

という愛好団体の名称のプレートに差し替えてあり

その右下に

ホーンが覗いています。

 

エンジンの動力を使って

高い空気圧で鳴らす

大きい方のクラクションですね。

 

それにしても

先端部のカウルの中がエンジンのはずで

その後ろに

巨大なラジエターが付いてます。

 

ラジエターグリルが一番前というレイアウトが

一般的ですが

この車は

当時としてはエンジンがとても小型なので

前置きで

先端を小さくして空気抵抗を減らしてる。

 

 

この手の車を稼働可能状態で所有する愛好家は

非常に多く

天候の良い季節には

外に持ち出して走ってるのをよく見かけます。

 

当然ガソリンで走るわけで

昨今の電気自動車への移行の風潮には反していますが

将来的にも禁止されることはないはずです。

 

そういえば

電気自動車は

電池の製造に多くの Co2 を排出するので

結構長いスパンで所有して使わないと

メリットがないことが最近わかってきた様です。

 

現にドイツでは

全面電化政策の移行を先送りすることが

決まっています。

 

電池の寿命は短いし

都会の集合住宅では自宅充電は無理だし

走行距離にも限界があるし。。。。

 

化石燃料が100%悪ではないことも

再認識され始めているような昨今でありますし。

 

いいなあ。。