今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のセイレーンの美声確認

 

パリ16区の区役所の後方が

淡い夕焼けで美しいぞと

ボーッと見ていて

屋根の上の「ある物」に気がつきました。

 

多分鐘楼だろうと思われる小塔の横にある

それ。

 

サイレンだ。

 

 

実はフランスん住んでいる人なら

全員知っている筈なのですが

毎月第一水曜日の正午にサイレンが鳴り響くのです

全国通津浦々で。

 

2度にわたって。

 

 

実はこれ

「緊急事態速報」の予行演習

なのです。

 

その昔

街に危機が迫っている時

教会や城や館の鐘楼から

半鐘を鳴らして住民に警告していたのだそうで

それが

第二次大戦前夜から

サイレンを使って行う事になったのだそうです。

 

 

近づいてアップで撮ると

画角の中の空の範囲が狭まって

夕焼けの色が全く見えなくなっていて

不思議な感じですが

これらの写真は皆同じ時に撮しました。

 

ダムの近くの住民への「決壊」の危険を知らせる場合や

水害で車が流される水位の30cmを超える恐れがある時等

幾つかのケースで

別々のルールがあるらしいのですが

一般的には

30秒鳴らして

その後1分おきに

1分41秒ずつ3回繰り返した鳴らすのだそうです。

 

迫る来る危険の種類をTVラジオやネットなどで

直ちに確認すよう

注意喚起するためにサイレンを鳴らす。

 

 

これは

国立科学技術研究所という学校の建物ですが

やはり上にサイレンがあります。

 

TVやラジオやスマホなどで危機の種類を確認し

熱暑で送電線が不具合が生じ広域停電が見込まれる

そんな時はエレベーターから直ちに出るとか

外にいる場合は

窓のある壁から離れるとか

それこそミサイルが飛んでくる恐れの場合は

地下室に避難するとか。

 

車で走行中には

緊急車両のために道を空けるため

路肩で停車するとか。。

 

 

私個人の長い滞仏の年月の中で

このサイレンが実際に本来の目的で鳴らされたことは

記憶な有りませんが

システムが作動するかを確認するため

毎月第一水曜日に

30秒+1分41秒を1回だけ

作動させ続けているのです。

 

でも

なんで1分と「41秒」なぜなんだろう?

 

 

それにしても

この隣にある建物のサイレンの真横のアパートは

うるさいだろうなあ〜〜と

他人事ながら心配です。

 

万一

3セット繰り返される事態に遭遇したら

「セイレーンの美声」に惑わされることなく

即座にスマホで事態の確認することを

肝に銘じておくことにしました。