今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の確認

 

3月13日月曜日

ノートル・ダム大聖堂を見てきました。

 

2019年4月15日夕刻

屋根を支える膨大な木組みの部分からから出火して

翌朝まで燃え続け

屋根が消失

通常十字架を地面に置いた平面図で建てる教会の

交差部の屋根から屹立していた尖塔が

表面の鉛板の被覆が溶解し

木製の骨組み共々屋根を突き破って倒壊し

無残な姿をされすことになってしまった

ノートル・ダムは

ヨーロッパほぼ全域に500年間にわたって

価値観の基本となったゴシック文化が

教会建築の変化から産まれるに当たって

技術的な雛形となった大聖堂だっただけに

全世界のカトリック信者に

大きなショックを与えたものでした。

 

 

火災現場の取りかたずけから始まって

1163年の着工から

167年の年月を経て完成した

非常に繊細な切り石を組み合わせて

巨大な重量を支えていた

750年前の柱とアーチと

特に天井の重みを分散吸収する「飛び梁」等が

再建する新しい屋根その他を支えられるかどうかの

耐久性の調査など

非常に多くの特殊な準備が2019年夏に終わり

秋から本格的修復と再建との工事が始まっているはず。

 

 

現場の囲いの塀に

各種の修復と復元工事の

様々な分野での作業にあたる専門家たちの様子が

コミック風の表現で表されている。

 

マクロン大統領の

2014年パリ五輪の年には完工させる

という公約が

どの程度まで可能なのか

この目で見て確認してみたいのですが

内部には当然入れないし

外観を見ているだけでは

2年前と同じにしか見えない。

 

 

正面前に広がる前庭には

正面に向き合って観覧席が設けられています。

 

常に結構な数の人たちが

屋根と尖塔のない大聖堂の姿に魅入っているのです。

 

結局

公式には来年2024年4月16日に

ミサと一般公開を開始する

という予定はクリアーされると追う見通しだそうですが

天井の落下と炎の影響を免れた部分も

調査で経年劣化が各所で認知され

真空蒸着の状態で各所を覆った鉛の除去なども含めて

再オープンの後も工事は続くだろうと言われています。

 

 

右岸に渡る橋の上から

ノートル・ダムを遠望すると

「オテル・デュウ 市立病院」の屋根の上に

正面ファサード上の二つの鐘楼だけが

見えています。

 

屋根があるべきところに見えないことが

とても不安定に感じる。

 

ここで

在りし日の

ノートル・ダムを挙げておきます。

 

 

 

当初

マクロン大統領は

近年流行の「ガラスの」屋根にする意向を示し

パリ大司教管区も了承し

 

たのですが

市民の「大反対」を受けて

ほぼ旧来に復すことに落ち着いた

という経緯があるのです。

 

1日も早く

またこの姿が見たい。。。