今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の天使は虚無に吠える

 

たまたま北駅に行ってみて

驚きました。

 

えらいことになってる。

 

実は

来年の五輪イヤーに合わせて

かどうか知りませんが

パリ中いたるところが工事中で

北駅の前の広場もその例に漏れず

ごちゃごちゃなのですが

そこに

怪獣がいた。

 

 

パリに六つある終着駅の一つである

北駅は

その名の示す通り

パリから北への路線の発着に当てられていて

国際線で言えば

ベルギーとオランダ

そしてドイツの一部フランクフルト

などに向かうTGV(高速鉄道)の

タリスと

およびロンドンに向かうTGVである

ユーロスター

とが発着します。

 

その駅頭に。。。

 

 

まるで

オンラインゲームのキャラクターの様な怪獣が

そそり立ってるじゃありませんか。

 

 

この辺りも

ごくたまにですが来る事は有るのに

こんなん全く知らんかった。

 

 

結構な大きさです。

 

ちなみに

オレンジ色の上着の人たちは

駅を訪れる不案内な人たちのために

質問に答えたり誘導したりする

国鉄職員です。

 

 

ついでに駅構内に入ってみた。

 

郊外線と近郊線の離発着ホール一つと

国際線を含む遠距離線の二つホールとがあり

ここは

国際線の出るホールの一つ。

 

目の前の赤い電車が「タリス」という

ベルギー・オランダ・ドイツの一部に向かう

電車です。

 

 

こちらは同じホールの

英国行き「ユーロスター」のホーム。

 

英国は

EUの加盟国の時代から統一路線を取らず

通貨も変えず

ポンドヤード制も変えず

車の左側通行も変えず

通関も旅券審査も必要なので

ホームは透明の囲いで覆われています。

 

 

駅構内に

仏大手スーパーチェーンのモノプリの小型店

「モノップ」が出店していて

旅客が車内で食べる

おやつやスナックを売っているのですが

今や

おにぎりや寿司弁当は定番。

 

 

改めて

駅構内から駅前広場に出る位置から見て

この怪獣は

逆光の中で神々しかった。

 

前日まで

今日は終日雨の予報だったのに

お昼過ぎまでは太陽が出てくれた。

 

でも

突風が吹き荒れて

ほとんどのTGVと

航空機まで終日乱れたらしい。

 

 

帰宅後調べてみたら

これは「エンジェル・ベアー」という名の

クマと天使のハイブリッドなのだそうです。

 

 

画家で彫刻家のリシャール・テクシエが

COP-21の後

気候変動による温暖化で

北極クマまで生存を脅かされている状況を

製作上のインスピレーションにした。

 

2018年以降に

エッジを効かせながら

軽く滑らかなブロンズ彫刻の技法を生み出し

無言で怒りの咆哮を上げているこの像を製作して

飾られたのだそうです。

 

今まで

全く気づかなかった。。。。。

 

 

エヴァンゲリオン的なモンスターかと

最初に感じてしまいましたが

もっと深い意味がありました。。