今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の280万人

 

今日1月最終日31日午後

所用でモンパルナスに出かけました。

 

マクロン大統領が言い出した「年金制度改変」に反対する

2回目の全国動員の日に

出かけるなんて

正気の沙汰ではない。

 

なぜって

公共交通機関が

ほぼ麻痺してるから。

 

 

メトロは通勤退勤時間帯以外は走っていないので

かろうじて動いていたバスになんとか乗り込み

途中で運転打ち切りで

強制的に降ろされてしまいました。

 

なぜなら

モンパルナスは今日の夕刻デモ隊が通るコース上に

あたるからです。

 

モンパルナス界隈までまだ遠いのに

車両の通行規制が始まっていて

通りはロックダウンに頃の様な有様。

 

 

途中で郵便局を覗いたら

開いてるものの

人っ子一人居ない状態です。

 

当然フランス郵便もスト。

 

 

モンパルナス駅構内は

ほぼ無人。

 

 

 

電車はホームに居るものの

冬眠中

 

 

 

赤いヴェストの案内係だけは

随所に見られます。

 

 

そして

ほぼ無人状態なのに「駅ピアノ」を弾いている人がいて

今風のお兄さんと

一見ホームレスみたいなオジさんとが

熱心に聞き入っていました。

 

 

普段は

整理券を取って空いたカウンターに番号を呼ばれるのを

三十人待ちみたいに人がぎっしりの

長距離線切売り場の部屋も

誰もいません。

 

 

モンパルナス大通りに出てみると

居ました居ました

押し合いへし合いのデモ隊が。

 

それぞれのグループ毎に

リーダーの音頭に合わせてシュプレヒコール。

 

 

あるグループの先頭のおじさま方が

なんだか楽しそう。

 

 

バス停の屋根のよじ登ってみている

野次馬まで居るじゃないか!?

 

 

前方で煙が上がっているので

それでも人の少ない歩道を

人をかき分けて進んで行ってみたら。。。

 

 

あるグループのリーダーが

発煙筒を焚いていました。

 

これはごく普通のことで

過激派が警備陣に火炎瓶を投げつけているわけでは

ありません。

 

あくまで景気付け。

 

 

あちこちの歩道に

休憩中や

離脱した人などが

交旧知の友人と流したりして

デモ隊を中心に

和やかに人間の集団が形成されています。

 

 

「モンパルナス」から

「サン=ジェルマン・デ・プレ」に向かう通りの入り口は

デモ隊がコースを逸れて侵入しないように

機動隊がガッチリ封鎖。

 

 

機動隊員の出動服は

ロボコップみたいでかっこいい笑

 

私はあくまでこの近くに用事で来ただけで

デモに参加しに来たのではありませんが

この雰囲気の中に少しでもいると

眠っていた野生が目覚めるw

 

帰宅後に調べたところ

パリのデモ参加者数は

主催者発表50万人(前回1月19日40万人)

警視庁調べ8万7千人(前回8万人)

全国では

280万人(主催者発表)

127万人(内務省発表)だったようです。

 

 

市のゴミ収集も今日は来なかったらしく

帰宅すると

通りのあちこちに

朝出したままのゴミバケツが置かれていました。