今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリも平和で事も無し

 

10月になってすぐ週末で土曜日。

 

「イエナ広場」に向かっていたら

前方はるか

どこかの国旗のはためく様が見えてきた。

 

 

「ジョージ・ワシントン」の騎馬像の足元の向こうに

旗の波。

 

広場の入り口までくると

警官の車がいて緩く警戒中。

 

隣の道はテープで封鎖。

 

 

 

ふーむ

また日常茶飯事の小規模なデモらしい。

 

 

それらが「イラン」の国旗だという事が

わかった。

 

実はフランス国内のあちこちの都会で

ここ十日ほど

イランの政権への抗議行動を支持するデモや集会が

繰り返されています。

 

数日前には

リヨンでのデモの際

女性が一人警官に殴打されて

衣服が血だらけの写真が

ネットで出回って

その後「フェイク写真」である事がわかったばかり。

 

ああ

それだ。

 

そりゃあ

地方都市で起こっている事が

パリでも行われないはずは無い。

 

 

遠目には

100人程度の集会の様に見えたものの

近づくと数はもう少し多そうです。

 

 

「イラン : 民衆の蜂起/学生デモ」

 

2022年9月

イラン全土で大規模な国民の行動が始まった。

血塗られた月の叫」

というポスター。

 

スカーフのかぶり方が正しく無い

というだけの理由で拘束された

『マハサ・アミニ』さんが殺されてから

2週間

イラン全土で抗議行動が巻き起こっており

すでに1200人以上のデモ参加者が逮捕され

83人が亡くなっている

と言うニュースを見たばかりだった。

 

 

2022年イラン全土での決起での

「殉教者」に

栄光あれ

とあるポスターも。。。

 

 

 

キリッとした

デモ主催者らしい女性の毅然とした演説と

取材のクルー。

 

 

群衆を映すカメラマン。

 

 

別の取材クルーの横には

『エブライム・ライッシ大統領』

糾弾のポスター。

 

 

「エブライム・ライッシは

 テヘランの肉屋と呼ばれている」

 

「ライッシは

 早急に事実関係の公正な捜査を

 開始しなければならない」

 

 

イランは40年の長きにわたって

最高宗教指導者(アヤトラー)が全権を掌握し

大統領もアヤトラーが決める宗教政治で

民主主義が封殺されていると

イランは「西欧諸国」の大幅な介入を

求めている

と言っていました。

 

 

 

 

自分の感覚では

1000人位かと思っていましたが

その後参加者が増え続けたらしく

その後の警察発表(必ず実数を下回る)で

4000人だったとか。

 

一部が移動を開始して

道路を占拠し

結局警官隊が「中程度の介入」

つまり催涙ガスの使用を行ったらしいので

もっと長くいれば

その写真が撮れたかも

とやや残念(!)

 

 

その場を離れて散歩を続けると

少し離れた通りに

機動隊の輸送車両がズラリと待機していた。

 

彼らがその後

介入したんだろうなあ。。

 

 

凱旋門まで来たら

相変わらず同じ雰囲気の

もう一つのパリの日常がそこにありました。

 

デモも

凱旋門も

いつもと同じ風景です。