今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリは日本B級グルメが蔓延

 

この「おにぎり」

実は

タオル地でできています。

 

とあるお店の

店頭に飾られていました。

 

当然ですが

「おにぎり屋さん」です。

 

 

左岸の

多種多様の小さなお店が並ぶ

細くて感じの良い通りにありました。

 

反対側の歩道からシャッターを押そうとした瞬間に

前を歩いていたおばあちゃまが

急に立ち止まって

前かがみに何かを探し始めたので

とっても素敵な写真になりました。

 

 

中を覗くと

「大正二年八月五日 下京」

と読める謎の樽の鏡板。

 

何じゃろ?

 

 

奥には

お箸を器用に操ってお食事中の

金髪のマダムがいらっしゃる。

 

そして

明らかに白人のフランス人中年男性が

「握って」いるではありませんか。

 

 

冒頭の写真の

タオル地のおにぎりの見えるウインドーに

お品書きの写真が貼ってあります。

 

おにぎり四種に

味噌汁

前菜用の小鉢は三品

デザートも三種。

 

最近のパリの

B級和食の浸透ぶりは凄いのです

 

ラーメンなど汁系の麺は

絶対に無理だろうと思っていたのに

今や

我も我もと昼食時に行列ができる有様。

 

しかし

出店する側としては

そこそこ技術取得も必要だろうし

それなりのハードルがあるわけで。

 

日本資本の出店が一息ついた今

もっと簡単にできる(らしい)

おにぎり屋さんが

あちこちに

「雨後の筍」状態なのです。

 

 

しかし

これは珍しい。

 

大半は

いかにも「ファストフード」の店という雰囲気で

雇われた若いスタッフが握っているか

日本人が経営しているらしい

いかにも日本人が考える

「フランス人ウケするだろう日本」の雰囲気か

中国人のファストフードの「エセおにぎり店」

なのに。

 

ここは

明らかにフランス人が店内設計したらしい

変な日本趣味を押し付けず

シンプルながら品の良い内装で

中年男性が取り仕切ってる。

 

いやあ

珍しい。

 

 

わざわざ店主が

「見ていってください」と

呼びに来て

ドアを開けてくれました。

 

 



おにぎりは週替わりの様で

「シャケ・すかんぽ・ゆず」

「梅・二十日大根

「焼き味噌・シソ」

「鳥の照り焼き」

となっております。。

 



セットは

「おにぎり3つと小鉢1種」12,9ユーロ

「おにぎり4つと小鉢2つ」18,9ユーロ

かなり強気の値段。

 

ちなみに

おにぎり単品は4ユーロ。

 

 

表に出ている立て看によると

お米は「最高級新潟米」

100%自家製手作り

を謳っていました。

 

 

店名「オ=コメ」

キャッチ「本物のおにぎり」

ロゴマークに

「新潟 日本」

と染め抜いた粋な「前垂れ」のご主人は

『Gilles ジル』さん。

 

若い衆ではないものの

いなせなご主人でした。

 

流行るといいな。

 

ちなみに私の好きな具は

「葉トウガラシ」と

「山ゴボウ」ですが

今の時代のお店には存在していない模様.....涙