昨日今日のパリは
薄曇りで肌寒く小雨混じりかと思えば
時と方角によって
真っ青に晴れ上がって
真っ白い雲がニョキニョキと沸き上げっていたり。
並木は場所によって
まだ緑だったり
黄葉がすでに枯れかかっていたり
さらに場所によって
珍しい紅葉したプラタナスまであって。
ゼーヌの水面の反射を見ていると
全くもって
「バルビゾン派」と
「印象派」の世界そのものだ
と気付いた。
そこで
今日はいっそそれらの絵の世界を
パロってみようじゃないか
と思い立ったわけです。
バルビゾン近郊の森と教会の塔
になぞらえて。
森の木々は広場の木立
農夫達の代わりに
ペタンクを楽しむ退職したおじさま達。
カンバスの縦の長さ全部を使っての高く茂った黒い樹と
底抜けに高い青空。
牛が耕した畑の新鮮な土の畝の代わりに
広場の芝生
その背後の高い空に白い大きな雲。
ポントワーズの家並みの代わりに
パリの家並みが背負う空。
バルビゾンの森の代わりにパリの並木
村の教会の代わりに
ロシア正教会の大聖堂。
アルジャントゥイユの広場の市場の代わりに
シテ島のドーフィーヌ広場のカフェのテラス。
エッフェル塔を対岸に望む岸辺に舫われた
住居船のデッキは
観葉植物が林のように置かれていた。
第三世界美術の殿堂
『ケ・ブランリィ美術館』の前の河岸の通りの
マロニエが
フランスでは稀な紅葉になっていました。
「オルセー美術館」には
こんな価値もない写真のパロディなど及びもつかない
素晴らしい「バルビジン派」自然主義絵画と
「印象派」の絵画が溢れています。
ちょうど
『エドヴァルド・ムンク特別展』が始まっていたので
先日観に行ってきました。
よかった。