今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の黒白

 

我が家のすぐ近くにある

バレー洋品店のウインドーに

昨年末から黒のチュチュが飾られています。

 

 

普通バレーの衣装に

黒は見かけないところから

これは「白鳥の湖」の黒鳥役の衣装だろうと思いました。

 

胸元にあるミツバチの刺繍が

とても素敵です。

 

フランスのバレーでは

バレリーナ(女性ダンサー)は

スカート部分が膝丈のチュチュを着用するのが

一般的な様な気がするので

この手の

ウエストのすぐ下で横に広がるチュチュは

子供以外では

白鳥の湖でしか見たことがありません。

 

と言っても

私のバレーの知識など高が知れているのですが。

 

 

角を曲がったもう一方の通りに面したウインドーにも

同じ様な黒のチュチュ。

 

しかし

胸元の刺繍が違ってる。

 

 

ミツバチに加えて

蝶々とトンボとお花まで。

 

しかも

前のと比べてカラーが多い。

 

 

そういえば同じお店に

半年くらい前には

白のチュチュが出ていて

その写真も撮っていたことを思い出した。

 

 

こちらが

白鳥「オデット」用で

黒い方は黒鳥「オディール」用なのだろう。

 

ちなみに

日常的には「シロクロ」をはっきりさせるなどと

使い白が先で黒があとですが

漢語では

「コクビャク」と

黒から先に言うのも興味深いですね。

 

 

こちらは

胸元とウエストにお花が飾られておりました。

 

ビュスティエの部分全体が純白のレース製で

これ以上ないほど上品です。

 

ところで

「白鳥の湖」といえば

「くるみ割り人形」

「眠りの森の美女」

と並んで三大バレー曲と言われ

チャイコフスキーの名作ですよね。

 

シャンゼリゼの横に

「シャンゼリゼ劇場」という

専用オケも持つ有名な劇場があり

毎年の様に年末年始に

「キーウ国立バレー団」が「白鳥の湖」を

上演するのがならいの様になっていたのですが。。。

 

Photo ⒸLePoint

ところが

今回は「ジゼル」でした。

 

こんなところにも

ロシアによるウクライナ侵略が影を落としているのです。

 

スカートが長いチュチュが

優美です。

 

ⒸE_Krasucka

ちなみに

一昨年は「白鳥の湖」でした。

 

オディールが王子を誘惑する踊りは

妖艶です。

 

そして

これに続く32回転は

女性ダンサーによる舞踏の嚆矢とされているのですが

こんな事件で

プランシパルの女性ダンサーが

自分の秘技を披露するチャンスを失くすことも

観客がプランシパルの最高の演技を見る機会を失う事も

とても残念な事だと思います。