今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の快適性

 

パリ市内には

14系統のメトロの他に

5系統のRERという電車が走っています。

 

Réseaux Expresses Régionales

(レゾー・エクスプレス・レジオナル)

といい

むかつては「郊外高速地下鉄」などと訳していました。

 

パリ周辺の

パリから20kmほどの街と反対側の街を

パリ市内を東西や南北に横切ってつなぐ郊外線で

国鉄の電車なのですが

パリ市内の部分は公団地下鉄(メトロ)が

運行管理して

運転士もメトロの人。

 

パリを出るところから

国鉄の担当という仕組みで

パリ市内の駅と駅の間隔が長いので

メトロの倍以上の速度で走ります。

 

その電車に乗るために最寄りの駅に行ったところ

見かけないものに気がついたのです。

 

 

壁に取り付けられている

このシリンダー状の

不思議な物体。

 

一体なんだと思います?

 

 

長年

結構頻繁にこの駅を使っていますが

今まで気がつかなかった。

 

よく見ると

どうやらこれ「電熱ストーブ」のようなんです。

 

この辺りはやや小高い地形で

隣の駅は高架になっていて

そこからすぐに

斜面のトンネルを潜ってくるので

 

外気が通り抜けているようで

今の時期は寒いんでしょうね

意識していなかったけれど。

 

 

通常

メトロに駅に

冷暖房などありません。

 

それなのに

電気ストーブが

10m起きに壁に取り付けてあるじゃありませんか。

 

燃料費の高騰で

今年に入って

電気代もガス代も値上がりが大変な時期に

吹き抜けの駅構内に

電気ストーブなんて極めて効率の悪そうな機器を

しかも結構な数取り付けるという

発想にびっくり。

 

 

朝夕はそこそこ混み合うものの

それ以外はがらんとしていて

日本だったら「廃線」にされそうな電車ですが

ないと絶対に不便な

日常生活にとって必要不可欠のライフラインであります。

 

だからこそ

最近の年金制度改変で

しょっちゅうストで止まったりする線なんですけど

誰もそれに関して文句など言わないんです。

 

利用者も労働者ですからね。

 

 

電車は結構きれいな新造車両で

しかも二階建て。

 

 

12両編成と結構長くて

人気のなさそうな位置で乗ったら

二階席には誰もいなかった。

 

国鉄の車両なので幅が広く

2列と3列という構造でたくさんの乗客を運べます。

 

これでも

ラッシュ時には座れないことも多いんですが

ヨーロッパの鉄道は

普通に立ち乗りを想定していないのです。

 

みんなが座って当たり前。。。

 

パリ市内の移動で

目的地は3つ先なので大した距離ではありませんが

途中の停車駅で注意して見てみたものの

ストーブらしきものは

ありませんでした。