今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の奇跡

 

ねえねえ

聞いて聞いて!

 

本日

2022年9月21日水曜日午後15時20分過ぎ

パリ市内の路上に

ネコ様が

ご降臨あそばされました!!

 

はっきり申し上げて

パリ市内で

路上を歩くネコ様にお目にかかれる幸運など

おそらく100%

存在いたしません。

 

郊外や地方に行けば

表で寛ぐお姿を拝見できることは

意外にあるんですけどね。

 

しかし

しかし。

 

パリ市内では

無いのですそんなチャンスなど。

 

外に出られるような構造の町ではありませんから。

 

 

狭い一通一車線の道を歩いていると

立ち話をしていた高校生くらいの二人のお嬢さんが

反対側の歩道に移動して

なにやら座り込んだのです。

 

目の前で起きた事ですから

当然「何事だ」と

そちらを見るじゃありませんか。

 

そしたら

白黒鉢割れのネコちゃんに向かって

手を伸ばしていました。

 

やや怖そうに

やや迷惑そうに

もじもじしていたそのネコは

二人から離れて

歩道を歩き出しました。

 

 

反対側の歩道で

駐車中の車と車の通れば見えるかも

とカメラを構えていたら

なんと

車道を渡ってこちら側の歩道にやってきた。

 

なんという僥倖!

 

カメラで追うと

目の前を悠々と歩き出し

前が小さなお庭にでもなっているように

鉄柵で囲った建物があって

その柵の上の飛び乗りました。

 

 

元来

歩道に直接外壁が接する建物が殆どのパリで

偶に

少し建物が下がった位置に建てられて

前庭のような空間を

柵で囲った建て方があるのです。

 

純然たる住宅地ならではのこと。

 

そして。

 

身軽に

ひょいと飛び上がり

鉄作の一部がすき間になったところから

中に消えて行きました。

 

 

あっという間に舞台から退場し

その後

カーテンコールも一切なく

幸運の劇場は幕となってしまいました。

 

いやあ〜〜〜

それにしてもラッキーだった。

 

通りに沿った窓の縁に座ってる猫を

一回見たことがあり

別の場所の

やはり鉄作で前庭を囲った建物で

柵の向こう側に

黒猫を見たことがある。

 

ハーネスでつないだネコを肩に乗せて歩く人を二度ほど

つながずに肩に乗せてる例を二〜三度

見ただけで

飼い主なしで

自由の通りを歩く猫を見たのは今日が初めて。

 

以上が

パリでのネコ様との遭遇のすべてでした。

 

ついでに

かつて地方で見かけたネコの写真を

ご笑覧ください。

 

コルシカ島最南端ボニファチゥの旧市街の一軒の家の前で門番中のネコちゃん

コルシカ島北東部エルバルンガという海沿いの村の階段で眠りこけるネコちゃん

ブルゴーニュのノワイエ村で縄張りを見回り中のネコ様

以上

パリでは天文学的に小さな確率での

単独で歩くおネコ様に通りで遭遇したという僥倖の

自慢話でありました。