今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の秋の訪れ

 

大使館がたくさん集まっているあたりを歩きました。

 

道路際に外壁が並ぶのではなく

鉄柵で敷地を区切り

ほんの少し奥まって

まだ100年ほどしか経っていない

20世紀初頭の巨大なお屋敷が立っている

そんな一角です。

 

鉄柵の中は生垣の様に木々が茂って

建物を隠しています。

 

そんな中で

赤い身をつけた木がありました。

 

 

近寄って見上げたら

「イヌリンゴ」でした。

 

「姫リンゴ」という別名の方が

よく通用するかもしれませんが

街中でこんなにふんだんに身をつけたのが立っているのは

初めて見ました。

 

 

調べてみたら

「りんご飴」の原料として

用いられているらしい。

 

本物のリンゴより

安く上がるのだとか。。

 

こんなところにも

知りたくなかった資本主義の罠が

隠されていたことを知ることになろうとはw

 

静かな住宅地で

落ち葉や雲などとは違う視点で

秋の訪れを感じる事になりました。

 

その後

すこし離れた

品数の多い食品スーパーに行ってみましたら。

 

ありましたよ

秋の味覚の数々が。

 

 

『Coing コワン』といい

形の崩れたリンゴ

みたいな風貌の果物です。

 

日本語は「花梨」(カリン)と言いまが

「のど飴」に使われているので

ご存知かも。

 

あるいは

イタリア語の「マルメロ」で

通っているかもしれません。

 

産毛のあるものと

ツルんとしたものと

2種類あって

本当は別種なのだそうですが

どちらも混同されている様です。

 

とても硬くてゴリゴリで

ナマ食はできませんが

ジャムにする美味で

ザクザク刻んで

氷砂糖と一緒に大型広口瓶に詰め込んでおくと

数ヶ月後には

実においしいいシロップができています。

 

 

熟す前の『デーツ』も有った。

 

日本語では「ナツメヤシ」と言い

熟すと濃い茶色になって

そのままシワシワに干して保存食に。

 

その昔アラビアでは

砂漠を渡る時は必ず一房携えて

一日5粒くらい食べれば

必要なカロリーが得られたんだとか。

 

 

こちらは『ジュジューブ』と言って

これが「棗(なつめ)」です。

 

「ナツメヤシ」はヤシ目ヤシ科

「棗」はバラ目クロウメモドキ科。

 

どちらも

多くの糖分を含んでいます。

 

 

『ざくろ』は今が真っ盛り。

 

モロッコの地方の国道沿いで

農民がトラックを止めて「ざくろ」を売ってる光景が

よく見られます。

 

 

そして

秋の味覚といえば

忘れてはならないのが『栗』ですよね。

 

一般家庭では

現在はあまり食べられなくなりましたが

直径1cmほどの穴がたくさん空いたフライパンが

栗焼き用として

昔は普通に見かける台所用品で

民族博物館などでよく見かけます。

 

これから仕込んで

クリスマス前に

「マロン・グラッセ」が大量に出回る事になるのです。

 

 

白桃に

桜桃に

白ぶどうと

黒ぶどう。

 

秋深し

隣は何を

食う人ぞw