今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の古木・怪木・巨木

 

連日20度を超えることはない日が続く

すっかり秋めいたパリですが

残り少ない陽光を求めて

パリジャンたちは

公園に未だに日光浴に集まります。

 

そのパリは

面積はわずか105h しかなく

つまり山手線の内側より

ほんの少しだけ広いだけの街ですが

多くの通りの並木や

数多い公園などで

合計20万本の木が生きているらしいのです。

 

中には

銘木

古木

巨木

怪木

にも事欠きません。

 

冒頭の写真は

地面の上すぐから幹が枝分かれして

複雑な形に育っています。

 

 

同じような木が他にもありました。

 

おそらく

アカシアの一種だと思われますが

でも不思議な形ですね。

 

頻繁に登場する「トロカデロ」の庭園ですが

他にも。。

 

 

これは桜の木。

 

フランスの造園家たちは

桜の幹を1mほどまっすぐに伸ばし

あとはそこから上は剪定して

枝をそこから広げることが多いのです。

 

まるで雨傘。

 

それにしても

この幹の太さは

こちらではメジャーではない桜なので

何世紀も前から生きてきたわけではないことを考えると

大木です。

 

 

この木はなんだかわかりませんが

幹が何本も寄せ集まっている様な不思議な形。

 

 

ここからは

『ベルシー公園』という東の方なのですが

枝垂れ柳が

半端なく茂ってしまっています。

 

 

広い公園の中を道路が横切っており

そこを鉄製の太鼓橋で渡るのですが

その入り口に

まるでアーチのごとくに。

 

人工的にこんな風にしたんでしょうけれど。

 

 

これも種類は分かりませんが

ふしくれだって

清々しい程の堂々たる存在感。

 

次からは

パリの北側の『バティニョール公園』です。

 

 

ここには

1700年代に植樹されたプラタナスが

何本も生きています。

 

 

いずれも

根元は3人が手をつながないと

抱えられないほどの太さ。

 

 

下方の枝は

地面に触れるくらいの高さで

10mほども伸びています。

 

 

この木の一番下の左側に

枝が垂れ下がって伸びているのが

お分かりでしょうか。

 

その枝は。。

 

 

こんな風に

伸びているのです。

 

びっくり。

 

 

とにかく

プラタナスの大木の多さでは

パリで「バティニョール公園」の

右に出るところはありません。

 

しかし

姿の良い木や

見事な雰囲気の木は

何も公園だけというわけではなく

通りを歩いていても

注意すれば

そこかしこに見出せるのです。

 

 

14区『ルネ・コティ大通り』

両側の歩道以外にも

通りの真ん中も遊歩道のようになっていて

なかなか「骨のある」美木が

並んでいます。

 

ちなみに

町の東西に外れには

東に『ヴァンセンヌの森』

西に『ブーローニュの森』

合わせて1800ヘクタールの森があり

合計30万本の木が生えています。

 

その2つの森は

パリに新鮮な酸素を送るってくれる

肺のような役割を果たしているのです。