今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の明暗

 

いやはや。

 

9月になったのに

ここ4日間のパリは暑いのなんのって

午後は連日30度超え。

 

いえね

日本の暑さに比べれば

ある意味で

児戯に等しいと言われるかもしれない事は

百も承知

いたしております。

 

でも

暑いんです。

 

もちろん

朝夕はひんやりしていてしのぎやすいんでございますよ

ええ。

 

でも

午後の日差しと言ったら

明るすぎて

強烈すぎて

まるで真夏の地中海世界にいるかと

錯覚するほどです。

 

 

パレ・ロワイヤルの中庭に入ってみたら

『ダニエル・ビュランの列柱』

でも

人々は日陰に固まってる。

 

 

全く

お約束でもあるかの如くに

誰もが

日陰だけに群れていて

笑ってしまいます。

 

しかし

子供達だけは元気いっぱいに

ボールを蹴っていました。

 

それも日陰の中だけの話。。

 

 

ジュラルミンの玉は

燃えるように光を放っております。

 

アンダルシアの真夏の午後の40度も

サハラ砂漠の中の町での55度も

経験してはいるものの

パリでの30度オーバーは

やはり目が眩みます。

 

パレ・ロワイヤルの公園は

日当たりは

ほぼ無人。

 

日本人と違って

欧州の人たちは太陽が大好きで

日焼けにも積極的なので

パラソルなしのテラスで平気で食事したりしていて

大丈夫なのかかと心配になったりするのですが

今日はさすがに

ひだまりのベンチに誰もいませんでした。

 

でも。。

 

 

樹木で守られて影を作る空間では

ベンチは全部塞がっていて

気功をやってる若者もいたりします。

 

 

そして

ここのコロナードの空間は

いつ見ても美しいのですが。。

 

 

よく見ると

ランプの並び具合が

一直線でないことに気がついた。

 

こんなところが

やっぱり

フランスですね。

 

この後

ルーヴルで行われている

ビザンチン時代の

『キーウの修道院聖画展』に

行ってきました。

 

『聖セルジュとバッカス』 6世紀 坂絵

 

『洗礼者聖ヨハネ』 6世紀 坂絵

 

『聖クリストフ』 13世紀の微小モザイク製 14世紀の銀細工の額装

 

展示室は誰も気づかないような片隅にあり

照明は極めて低く落とされて

薄暗い中で光を放つような数点のイコンの精神性が

今のウクライナの現状とかけ離れていて

胸を締め付けられるような気がしました。

 

わずかな作品数の特別展でしたが

とっても落ち着ける素晴らしい内容で

暑さも忘れさせてくれました。

 

 

見終わって出口へ向かう時

中央エントランスの「ピラミッド」の下から見上げると

夕刻にもかかわらず

いまだ太陽の光が強烈なのを思い知らされて

少し恐れをなしたのは

内緒です。