今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の秋の色

 

秋の透明感溢れた光が

パリ中を包み込んでいます。

 

おそらく

パリを謳歌する上で

一年中で最も快適な時期なのかもしれません。

 

この写真は

とある5つ星ホテルなんですが

黄葉して葉っぱも少なくなった並木の向こう側に

赤い日よけの窓が並ぶ様子が

素晴らしく美しいと感じました。

 

 

かと思えば

まるで春先とも見紛うような

瑞々しい若葉のごときニュアンスの残葉が

季節外れなエネルギーを感じさせる裏通りもありました。

 

両側にレストランが数件並ぶ

短い通りがホコ天になっていて

誰もが時が止まったようにくつろいでいる様子が

心を穏やかにしてくれます。

 

 

「パレ・ロワイヤル」の庭園は

枯れ葉が地面に溢れて

すっかりセピア色の世界になっています。

 

落日の近ずく時間帯であるにも関わらず

そこかしこにあるたくさんのベンチには

老若男女が場所を確保して

移りゆく秋の光景を楽しんでいるのか

単純に

おしゃべりに夢中なだけなのか。

 

日本よりは四季が明確ではなく

基本的に冬と夏とが基本の世界であるヨーロッパで

その「移行期」である春と秋とは

意外と前後の季節との境目がわかりにくいまま

そのくせ

日々移りゆく繊細な光や空気感で

その存在の確かさを主張しているのです。

 

日々見え方が変わる

今の時期の

空や木々を取り巻く空気の繊細さをしっかり味わって

残り短い晩秋を満喫しようと思います。