今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の秋空には枯葉が似合う

 

まだ八月の半ばを過ぎたばかりだというのに

パリの空はすっかり秋の空気に満たされています。

 

昨日一昨日と激しい夕立に見舞われ

昨日の宵の口には

ナイアガラの滝つぼ近くにいれば

こんな感じか

というほどの

まるで綿アメを作ってるタライに中みたいに

膜状の雨しぶきが空中を渦巻いていたほどですが

今日は打って変わって晴れわたりました。

 

 

でも

まだ「夏の期間中」の秋なので

うろこ雲はない。

 

これで

九月半ば以降になると

「本物の秋」

になるんですけどね。

 

そして十月後半は

「冬の期間中」の秋になり

薄暗い雲が垂れ込めたり

しょっちゅう雨の日が続いたり

同じ秋といても

三段階があるのです。

 

 

空の色は薄みを帯び

空気感は透明度を増しています。

 

それとともに

気の早い枯葉が舞い散り始め

パリ中の地面には

枯葉が積もっている有様。

 

 

今日17日の午後の気温は27度「しか」なく

日陰は

まるで冷房の効いたデパートの中を

歩くような涼しさで

心地よい風に舞って

枯葉は車道にまで舞い飛んで行きます。

 

 

まだまだ「走りの」枯葉に過ぎず

しかも中には

気の早い緑の葉っぱまで

落っこちてきている有様です。

 

 

あちらにも

こちらにも

吹き溜まりには枯葉の群れ。

 

しかし

シャンソンに歌われる枯葉のイメージのような

暗さも

寂しさも

寒々しさも

まだ全くありません。

 

 

もちろん

放っておくわけに行くはずもなく。。。

 

 

パリ市の清掃局の係りが

たった一人「手動で」枯葉集めをしていました。

 

「手動で」箒で集めて

「手動で」ビニール袋に詰めて

一か所に集めています。

 

もう数日経てば

ホースで空気を吹き付けて

枯葉の群れを一か所に押し集め

その後特殊車両で回収に来るはずです。

 

夏のヴァカンスはまだ終わっておらず

街角に市民の姿は少なくて

観光客ばかりが目立つ昨今ですが

市民が戻ってきて日常生活が始まる頃には

本格的な秋の気配がやってきて

冬を迎える準備も始まることでしょう。

 

今はまだ

真夏の光の恩恵を十分に受けながら

残り少ない夏を楽しむ段階です。

 

 

大統領府『エリゼー宮』も

透明感ある空気の中で

ひっそりしているようですが

今年は

コロナやウクライナ戦争や問題山積の渦中にあって

大統領はまだ休暇を取っておらず

今日もこれから閣議でもあるのか

おまわりさん達が群れていました。

 

おまわりさんの群れより

枯葉の群れの方が好ましく思う

私です。