今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の形而上的以上の出来事

 

パリのマレ地区にカルナヴァーレ美術館という

ユニークなミュゼがあります。

 

ここは

ローマ人以前の紀元前の時代から

20世紀まで

時代ごとにパリでの発掘品や出土品から

時代ごとの教会装飾やら

宮殿や館の内装やら

パリのあらゆる文化財とに術品とを展示した

膨大な美術館で

正式名称は「パリ歴史美術館」と言います。

 

 

そこで

「フィリップ・スターク パリはパタフィジック

と言うタイトルの特別展をやっていて

終了間際なので

焦って見に行ってきました。

 

原語の「パタフィジック」は

形而超学と訳され

たまに空想科学と訳すこともありますが

サイエンス・フィクションの意味とが全く違うのです。

 

形而下が物質的世界なら

形而上は精神世界

それを更に超える世界観を考える哲学だそうで

シュールレリスム作家アルフレッド・ジャリの

命名です。

 

難しい。。

 

そのスタークは

活動の拠点をパリにおいた前衛芸術作家で

個人的には彼の巨大な抽象画が大好きです。

 

エッフェル塔げ平面図

アトリエ兼事務所の窓から

エッフェル塔が見え

彼は常にエッッフェル等のことを考えながら生活していた

と書き残しています。

 

サンマルタン運河の閘門の扉

彼は

セーヌから北に伸びる運河12kmのうち

バスティーユから1600m強の部分に

蓋をして地下水路とし

そこを道路にする提案をし

実現されました。

 

ピアノ

1969年に形而超学者ジャック・カルルマンが

「実用不可欠にして決して手に入らない道具カタログ」

というのを発表し

アクロバット演者

大道芸人

美術愛好家

DIY愛好家

などに必要であるであろう存在しない道具400点

デッサンを表し

そのうち難点かは実際に製作しました。

 

散逸したうち奇跡的に見つかったものが数点

展示されていました。

 

 

この縦割りのピアノは2枚とも同じものですが

展示時の照明が刻々と変わり

別物に萌えます。

 

雪上自転車

 

 

スターク自身がデザインした

ミッテラン大統領のダニエル夫人の寝室の

装飾。

 

 

その時のジャック・ラング文化大臣の

未完に終わった執務室。

 

カフェ・スタークの装飾「富裕犬の穴倉」

名高い「パッサージュ・パノラマ」にあるカフェに

入り浸り

ついには自分のカフェ・レストランを持ったスタークは

アリスの不思議な世界から想を得て

キメラの動物たちを製作し

いくつもの壁の穴に飾った。

 

 

なんともびっくり。

 

その彼は

街中に置かれる「ストリート・ファニチャー」を

なくしてしまうまでの繋ぎという発想で

ミニマリストのデザインで

多くの椅子やベンチやバス停などを製作。

 

 

そして

メトロや郊外電車の駅に必ずある

「3分間写真」のボックスの

オレンジ色の椅子まで手がけていた。

 

 

知らなんだ!

 

その他文化人が愛した有名カフェの椅子や諸々

多くの「日常の中の存在」を

形而上的を超えて

超形而上的精神空間で産む出してきた。

 

私は

絵画と家具しか知らなかった。。。

 

最後に。

 

 

来年のパリ五輪の

フェンシングのメダルまで!!

 

スタークの形而超学者ディプロマ

 

なんとも不思議な展示会でした。