本日は「セーヌと船とエッフェル塔」という
パリの「三題噺」で
お届けしましょう。
石器時代以来セーヌの中州に人が住み始め
ローマ時代もそこには人々が暮らし
ローマが去り
カロリング王朝の素朴なパリが始まった時
島が町の中心となって
人々が集まって暮らす場所「シテ」と
呼ばれ始めた。
以後
この町はセーヌと共に時を歩み続けて
今日まで発展してきました。
セーヌを抜きに
パリは語れません。
という能書きはさておき
数日来の小雨混じりが終わって
相変わらず肌寒いものの
お天気が回復したパリでした。
天候が良いと
岸辺を歩くのは最高です。
河岸道路の下に降りた
岸壁には
多種多様な船が舫われていて
それらを見て歩くだけで
楽しい気分に浸れます。
今日は
船がエッフェル塔とツーショットになるような角度で
写真を撮ってきました。
平底運搬船は
改装されて「住居船」となって繋がれ
快適そうなモダンな船は
レストランか
パーティー用のレンタル船として
それぞれ
存在感を発揮しています。
そして
岸辺では
写真を撮る観光客と
二人の世界に浸るカップルと
ジョギングをする市民と
いろいろな人間模様も観察できます。
もちろん
エッフェル塔とは逆向きの写真も。。。
この緑色の船は
遊覧船が通った後の波がそろそろ消えてゆく頃まで
ずっと
ゆらゆら上下動を繰り返して
動きがなんだか優美でかつ愉快でした。
横向きに
やや上からの視線でも撮ってみた。
おなじみの
「リバー・クルーザー」が
縦横2隻で計4隻が
ほぼつながった状態で出航準備をしています。
河口の「ル・アーヴル」まで
片道2泊三日
往復4泊五日で
途中留まって一泊しながら
その近くの観光地を観光できるようです。
エッフェル島界隈から離れても
長い両岸に舫う多くの船を観察すると
非常に興味深く
良い写真もたくさん撮れるんですよ。
最後に
今日の写真ではありませんが
ひときわ変わった船をご紹介。
これは木造帆船で
今はカフェ・レストランとして
固定されています。
さらにユニークなのが
この「灯台船」でしょう。
今は使われなくなりましたが
かつては
河川航行が重要な物資輸送の手段だった頃を
彷彿とさせてくれています。
嵐の晩や
闇夜に
活躍したのでしょう。