今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のペンライト群生地

 

暇だったので

「ケ・ブランリィ美術館」に行ってきました。

 

何度か話題にしてきた施設ですが

ジャック・シラク大統領が作らせた

第三世界美術専門の美術館です。

 

つまり

ヨーロッパにとって

世界とは長らく

文明揺籃の地である地中海から始まった

ヨーロッパであって

北米大陸に大規模移住して出来上がった

アメリカ合衆国を中核とした北米が

「新世界」と呼ばれるようになり

19世紀あたりから

それ以外の世界の民族文化にも目を向け始めて

アジア

アフリカ

中南米

オセアニア

北極圏

などの他民族地域をまとめて「第三世界」と

呼ぶようになったのです。

 

 

建物は

現代建築家の巨匠の一人で

日本にも幾つかの作品がある「ジャン・ヌーヴェル」で

やや湾曲した巨大な船を円柱で支えて持ち上げた様な形をしています。

 

川岸の通りからガラスの塀で仕切られた内側が

潅木と背丈ほどの植物を植えて

各所に休息できるコーナーを作った緑の迷路

の様になっていて

今の時期はほとんどが枯れ草状態になんですが

そこに

ペンライトがたくさん生えていました。

 

 

しかも

それが点灯してた。

 

綺麗。

 

不思議な彩色を施されたその船状の建物の

ボルドー色の船腹が

下からのライトの光を受けて

各色入り混じって輝いていました。

 

幻想的ですらある。

 

 

なんとも

実にポップな光景に

思わず見とれてしまいましたよ。

 

 

個人コレクションの寄贈によってできたと思われる

新しい展示スペースができたと聞いて

見に来た

私の大好きなアフリカ彫刻の素晴らしさが

見終わって外に出てきた途端に

このペンライトの群生地の光に出迎えられて

霞んでしまいました。

 

 

奥には

カジュアル・レストランとカフェもあります。

 

 

そして

場所と角度によって

エッフェル塔も見えます。

 

 

この写真は

ずっと以前にエッフェル塔の上から撮ったものですが

形が分かります。

 

屋上には

星のついた高級レストランもあり

夏はエッフェル塔を目の前に

美味しい食事を堪能できるのも

この美術館のポイントです。

 

周りの緑が茂ってる時にこのペンライトの光を見たいと

思ったものの

考えてみたら

夏の時期は日が長すぎて

暗くならないので無理だった。