今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の再生「フォーヴ」

 

げっ!

 

パリの街中で

突然

めまいを起こしそうなとてつもない原色が

いきなり目に飛び込んできた。

 

直線の通りと

両側の歩道の幅の基準や

建物の高さと

素材の石

およびその色具合

などに細かな規制があって出来上がった

形と色彩と全てにおいてバランスのとれた

今日の街並み。

 

それがパリだった

のに。。。

 

 

某袋物商の店舗が

目に食い込脳みそを食い荒らしてしまいそうな原色の

水色!!

 

周り近所との調和への配慮もくそもなく

正しくこれは

21世紀になっての「フォーヴィズム」の

再生ではないのか!?

 

人間の五感のすべての面に

「美」の基準の」法則を確立した古代ギリシアの価値観を

ローマ帝国が編入して普遍化し

その滅亡とともに霧散していた

その古代文明の絶対性を

14世紀以降のイタリアで再発見し

一気に人類の文明を高めたルネッサンス。

 

それ以後

ヨーロッパの美術は

古代文明がもたらした基準を学問的に再構築した

「古典主義」と呼ばれる

官製芸術が

19世紀まで受け伝えられていた。

 

主題も構図も色彩も

完全に学問的に高められた「アカデミスム」に

支配されてきた。

 

それが...

その官製美大「エコル・デ・ボザール」主任教授であった

ギュスタヴ・モローによって

規制のくびきを解き放たれ

調和の取れた色彩を破壊する

乱暴な原色を自由奔放に使う

野獣「フォーヴ」のような野生の感情の表現が起きる。

 

マチス

ルオー

ドゥラン

ヴラマンク

ヴァン・ドンゲン

ブラック

等々。

 

そんなショッキングな光景が。。

 

都市工学的調和のパリを

突如としてぶち破る行為が出現した!!!

 

 

まあ

半分冗談で驚きを表現してまいりましたが

この店の今夏のテーマは

水色と

犬と

バゲットと

バナナと

パイプのようです。

 

 

店側も

自分たちのやっていることを正しく認識しているようで

テーマに則った商品が

額縁の中にあしらわれていた。

 

 

どのモチーフも

互いに何の関連性も見受けられず

そえぞれが自分を主張しているところは

フォーヴィズム的カオスw

 

 

この店の定番のショッピングバッグが

バナナと

赤い舌!

 

これ

偏見かもしれませんが

パリ市内なら

あるいは

地中海世界の国々でなら通用するかもしれませんが

それ以外で

果たして日常に受け入れられるんでしょうか。

 

例えば

このバッグ持って

ダイソーやドンキに

入って行ける?

 

まあ好き好きですし

どうでもいいけどw

 

 

バゲットと

ドクロ.....

 

背後から睨んでる虎。

 

 

店ごとまるまる

ウインドーにしちまったか...

 

おそらく

期間限定で許可をとったんでしょうねえ

いやはや。

 

やるな

お主!?