久しぶりにシャンゼリゼのロータリーで
メトロを降りてみた。
地上に出たら三色旗がはためいていました。
うすら寒い7月24日の月曜日。
今日は旗日だったかと一瞬頭の中にハテナマークが
飛び交ったが
そうか
昨日の「トゥール・ド・フランス」の決勝のためか
と納得。
そして改めて見てみると
観覧席の撤去作業が進行中でした。
世界一過酷な自転車ロードレースである
トゥール・ド・フランスは
伝統的にここで最終日の決勝を迎えます。
今年は
7月1日スペイン・バスクのビルバオをスタートし
3日間スペインを走って
ピレネー山脈を超えてフランスに入り
昨日23日最終ゴールまで
23日間で2回の休養日を入れて
21ステージ
移動距離5000km以上にわたり
実際走行距離総計3405km。
ピレネーとアルプスおよびジュラ山脈など
5つの山岳地帯も走りぬけ
峠の最高標高は2115m
30回の峠越えで
1日の最大標高差1500m。
人間業ではありません。
1,910mのシャンゼリゼの東側の約半分が緑地帯で
そこに特別観覧席が作られ
凱旋門を背に右側は
前面に人工芝を張ってテーブルが並び
ドリンクバーなども設置される
もっとも豪華に観戦できる細長く続く特別席テント。
ここのお値段は1,065ユーロ!
その
長いテントも中身はすっからかんに
片付けられていました。
途中から北に入り
大統領府エリゼー宮に向かう通りも
人波をブロックするバリケードが
残ったまま。
通りの真上に伸ばして
テレビカメラを操作するクレーン車も
まだ残っていました。
今やドローンも活躍するとはいえ
大型カメラを安定して頭上に固定できるクレーンは
やはり不可欠のようです。
凱旋門を背に左側が
観覧席が多く置かれ
順次撤去中。
前方がコンコルド広場。
この観覧席が一番安くて
290ユーロ....
作業の段階がわかります。
この場所は
7月14日の革命記念日のパレードにも
同じような観覧席が設けられます。
それを翌日から撤去し
わずか一週間で
また同じようなものを構築する。。。
そのまま置いておけば良さそうなもの
と思うのですが
前者は国の主催で
トゥール・ド・フランスは主催が民間団体
ということで
お金の出どころが違い
使い回しはできない模様w
コンコルド広場からシャンゼリゼを眺めると
小雨が降ってきた。
向かって左を下ってきて
ルーヴルまで行ってUターンし
向かって右を登って行く。
そのための分離帯の跡が
残されています。
最終ステージは
パリ郊外ヴェルサイユの隣町からスタートし
パリに入って
エトワールの凱旋門から
ルーヴルまでを9周走って
最後にエトワール直前のゴール・ラインを目指す
151km。
ちなみに
凱旋門に向かう方向は
上り坂で皆死に物狂い。
今年もオランダの選手が
二年連続で総合優勝を果たしました。
人間業じゃない
宴のあと。。