今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の新旧

 

パリの西側4kmの位置に

「La Défense (ラ・デファンス)」という名の

新都心があります。

 

60年代の終わりからつくられた

そして今でもつくられ続ける

高層ビルが立ち並ぶ

パとフランスのビジネス・センターの様なところです。

 

楕円形の街パリのほぼ中心辺りに

かつての大宮殿で

今美術館に使われている『ルーヴル宮』があり

そこの内庭から一筋

まっすぐの軸線が伸びていて

その起点であるルーヴルの中庭に

小型の凱旋門『カルーゼルの凱旋門』があり

その線上はるか先に大きい方の

『エトワールの凱旋門』があります。

 

 

古い写真ですが

こんな感じになります。

 

その線を

パリの西に隣接する隣の自治体を通り過ぎて

蛇行するセーヌを渡ったところから

「デファンス地区」なのです。

 

 

エトワールの凱旋門の上から

デファンス地区を望むとこう。

 

その逆に

人口地盤の上に広がる新都心の

一番パリ側の先端から

「エトワールの凱旋門」が見晴らせます。

 

 

朝っぱらから出かける用事があって

冒頭の写真を撮りました。

 

セーヌを渡る橋に

メトロも走ってきます。

 

広角で撮ったので

凱旋門は肉眼で見るよりはるかに小く見えます。

 

 

朝日が強烈に

目を射抜きます。

 

 

この「エトワールの凱旋門」をくぐった先は

シャンゼリゼなのですが

下り勾配なので見えない。

 

カルーゼルの凱旋門まで一直線に続きます

 

 

この位置から振り返ると

何やら凱旋門みたいな建造物が。。

 

新都心着工から20年後

第1期工事完了の記念碑として

凱旋門型の巨大な白大理石でつくった。

 

『La Grande Arche ラ・グランド・アルシュ』

日本では「新凱旋門」と

無個性な名で呼ばれていますが

本当は「偉大な箱舟」という意味で

未来に向けて建設されたパリの新都心の

記念碑が「大きな箱舟」と

とても象徴的なネーミングなのです。。。

 

 

長さ800m

幅250mの

人口地盤には

コンクリート製の人工の街に自然な雰囲気を与えるために

並木もあれば

現代芸術家の彫刻やオブジェが

そこかしこに飾られています。

 

 

しばらくすると

すっかり明るくなった。

 

 

不思議な横長のオブジェを挟んで

左端の赤いオブジェは

アメリカの代表的彫刻家「カルダー」の作品で

右端は

カタルーニアのホアン・ミロの作。

 

「赤い蜘蛛」 アレクサンダー・カルダー

「ファンタスティックな二人の人物」 フアン・ミロ

その他にも

歩き回ると数多くの美術館級の作品を

発見することになるのです。

 

『スィンダーロ」 イゴール・ミトライ

「親指」 セザール

「イカロス」 イゴール・ミトライ

パリは

新都心もとても興味深いですよ。