今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の「ちょっと寄り道」ロワールのほとり ①

 

トゥールに行ってみました。

 

パリから南西に240km

フランス一の大河「ロワール」に臨む

トゥーレーヌ州の州都で

人口13万人余り。

 

巨大人口を抱える都市のない欧州で

州都クラスでは平均的な規模です。

 

北にロワール河

南にシェール川

に挟まれて

中央部に

東西と南北の幹線道路が交差して

その広場に接して市役所がある。

 

 

18世紀半ばの著名建築家

ニコラ・ルドゥの手になる市役所は

重厚そのもの。

 

実は

私は1975年9月末日

このトゥールにやってきて

トゥール大学文学部に籍をおき

超貧乏学生として1学年間を耐えて

翌年パリに登りました。

 

私にとって故郷みたいな街なのです。

 

 

市役所の横に

北に伸びる目抜通り「ナショナル通り」があり

商店街ですが

今やトラムが通って

車は締め出されています。

 

 

一応多くの歩行者は歩道を歩いているものの

軌道内も自由に歩けるのです。

 

 

線路の間の通電帯を介して床下から非接触給電なので

頭の上に電線がありません。

 

今回

住んでいた頃行ったことのなかった

市立美術館に行くことが目的でした。

 

 

大聖堂のお隣。

 

門をくぐると

すごいものが待っていました。

 

 

なんと

途方もないレバノン杉の大木。

 

高さ31m

枝の幅33m

1804年の植樹だそうですから

樹齢220歳!

 

 

地上1mでの周囲7m50cm!

 

寒いフランスでこれだけの規模ですから

レバノンだったら

おそらくこの3倍くらいの太さになっているはず。

 

 

すでに地上50cmほどから枝が出ており

10mほど地上すれすれを這って

直角に上に伸びたりしていて

壮観です。

 

 

マクワ瓜ほどもあろうかと思える

巨大な松ぼっくり(正しくは杉ボックリ?)が

たわわにw

実っております。

 

 

かつては

貴族のお屋敷に違いないなかろう建物は

部屋数も多く

地方の美術館としてもかなりの規模を誇っていました。

 

 

ルーベンスの

「奉納者と共にいる聖母子」

晩年に近い作品で

1608年以降1621年頃の作といわれており

この美術館の目玉です。

 

ルーベンスにしては

色彩が明るく優しいのは

なぜだろう。。

 

 

パリのオペラ座正面の「舞踏」や

エトワールの凱旋門正面右の「ラ・マルセイエーズ」

で名高い彫刻家

カルポー自身の手になる「自画像」もありました。

 

1864年製作の

モノトーン作品です。

 

 

「ヴェルヌイユ付近のセーヌの一筋」

クロード・モネ

1878年。

 

古代ローマの彫刻や

美術工芸品と陶器や家具も多少ありますが

ほとんど絵画で200点以上。

 

見応えがありました。

 

 

外にはレバノン杉だけではなく

美しい花壇を囲んでベンチが並び

飲み物やアイスクリームやクレープの売店も

あります。

 

需要があれば以降次回に。