相変わらず朝晩はヒンヤリする日々ですが
今日8月14日の午後は29度位まで上昇しました。
先日
ロワール河沿いのトゥールの街への寄り道で
サン・マルタン大修道院に触れたので
ふと思いついて
今日の午後サン・マルタン運河に行ってみた。
ヨーロッパは広く
大河がいくつもあるので
それらを結んだ運河の建設が
ローマ時代から行われてきたのです。
貨物列車も陸送トラックもなかった昔は
多くの物資を一度に運ぶ手段は
船に限られたわけです。
パリには
セーヌ河から北上して
オワーズ川を経由してベルギーまで通じる
北への航路がありました。
現代では
プレジャーボートを所有する人たちが
休暇で各国を訪れる時に利用されています。
高度差があるので
各地に閘門が築かれていて
事前連絡すれば
予定した時間に水門を開け閉めして
船を通してくれます。
閘門の位置は狭くなっていて
船を挟んで水門を閉じ
水の出し入れをして
船を地形の高度差に合わせて進ませます。
全くの偶然で
現地に着いたらすぐ
「運河巡り観光船」がやってきたではありませんか!
背後の橋を潜ってこちらに向かっていますが
その後ろには道路が運河を横切っており
可動式になっています。
その道路が船の向こうで閉じようとしている。
可動式道路が元の状態に戻りました。
船は閘門に入ってきます。
三段階の閘門を通過して
船が出て行きました。
この船がやってきた向こう側は広くなっています。
熱心におじさんが何やらやっています。
ラジコンのヨットのセールの調整を
やっているようで
彼の横にはコントローラーが置かれていました。
僅かの風を受けて
本物と同じように帆で風を受け止めて
方向転換の時は傾きながら
しっかりを帆走させていました。
おじさん上手い!
両岸は倉庫街だったのですが
老朽化した倉庫は次々とリニューアルされ
レストランや
オフィスになっています。
面白い外観のレストラン発見。
船の丸窓のような窓で
外壁には漁網やブイや接岸用のクッションボールが
飾られている。
映画「ネモを探せ」のドリーみたいな看板の店は
魚料理が売りなのでしょう。
フランス映画史上燦然と輝く
戦前の名画「Hôtel du Nord 北ホテル」
も残っています。
近年外壁をやり直したらしく
昔はもっとこ汚かったw
閘門の位置は緑に囲まれて
ベンチも多く
絶好の休憩場所。
閘門がなく広いところは一般道に沿っていますが
遊歩道になってるところもあります。
「サン・マルタン運河」と命名されている部分は
およそ2kmほど。
暑い日には涼を求めてくつろげる
格好の所となっています。