今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日のパリの百貨店事情

 

パリ発祥の地「シテ島」の対岸

右岸側に「Hoôtel de Ville オテル・ド・ヴィル」が

あります。

 

直訳すると町の館ですが

早い話が市役所。

 

そもそも

語源的に「hotel」は

「不特定多数の人々が集まる所」

という意味の言葉で

貴族の館も

大勢の出入りがあるから「ホテル xxx」

(ホニャララ館)

と言います。

 

それが近代以降

宿泊施設を

主に呼ぶ言葉として使われ

その使用方法は

語彙の50%がフランス語である英語でも

同じです。

 

そのパリ市役所のすぐ横に

「Bazar de l'Hôtel d Ville」という老舗デパートが

あります。

 

今は地階だけになってしまったけれど

DIYの用品が特に豊富なことで有名でした。

 

大型機材から

多種多様なネジの1っ本からでも買える

という便利さが売りでした。

 

今は

頭文字で「BHV Le Marais 」(マレ地区のBHV)

と言います。

 

その百貨店には

周囲に何件もの別館があって

そのうちの1棟が

ペット用品なのです。

 

玄関の

シンボルカラーのオレンジ色の

ワンちゃんが2頭

まるで狛犬のように座ってるのが

目印。

 

 

店内は地上階だけのワンフロアーで

それほど広いわけでもないのです。

 

もっと大きい専門店が有ったような気がする。

 

もちろんここではペット自体は

売っていません。

 

実は

2021年11月に国会で通過した

「動物売買禁止法」で

2024年1月1日から

フランスではペットショップは営業でできないことが

決まっています。

 

全国で2000軒程のペットショップが閉店に追い込まれ

直接雇用だけで五千人

関連部門を入れると

3万人の雇用が失われるのだそうです。

 

欧州では雇用の喪失が最も大きな社会問題で

下手すると政権が振っ飛ぶことすらある

そんな法律が採択されたこと自体

驚異的なことでした。

 

今後は個人間のやり取りか

保護ペットの里親になるしか

ペットが手に入らなくなるという

犬猫大国フランスで

途方も無い実験が始まろうとしています。

 

 

ここ「BHVペット館」には

フードコーナーや...

 

 

 

ベッド・ねぐらコーナー...

 

 

リードとハーネスのコーナー...

 

 

各種おもちゃのコーナー

そfれに

キャット・タワーやら

運搬専用バッグやら

ケージやら

猫砂やら...

それぞれのコーナーが有り

犬猫の下僕たちにとって

なんでも揃う

財布のひもが緩むこと請け合いの場所と

なっております。

 

でも

デパートでペット専門館があるなんて

ユニークでしょ?