今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の「ブルータスお前もか...」

 

聞いて

聞いて!

 

大変ショックな発見をしてしまった。

 

これ

近所の花屋さんなんです。。

 

店外

つまり

ガラスの壁面の外側の

歩道の縁にたくさんの「商品」を飾るのは

パリの花屋さんの伝統なんですが.....

 

 

新鮮そうな

鮮やかな黄色の向日葵や

大輪のヒナゲシが。。

 

 

黄色のバラも相まって

色も艶やかに咲き誇っていまして。。

 

 

白バラまで瑞々しいのです。

 

今を盛りと咲き誇る

まさに旬のお花たち。

 

お花が商品のお店ですから

極めて当然のことですよね。

 

だがしかぁーし!

 

これら全部

「造花」なんですよ実に!!

 

 

もうね

これらなんだかよくわからない

人肌ピンクの小さな花々やら

薄紫の

上品なお花たちまで

全部が全部造花って。

 

なんでやねん??

 

 

その近くの別の花屋さん。

 

軒先には

やや季節的に過ぎ去った感のある

藤が垂れ下がっているぢゃありませんか。

 

花屋だから

季節を外したものの方が

商品価値が高い....

 

でも直前で季節が過ぎてしまったお花は

いくらなんでも価値はないでしょ。。

 

 

 

なんてこととは関係なく

これも

造花なのだ

おい!

 

 

三年ばかり前に始まって

あれよあれよと

多くが模倣し追随してゆくにつれ

今やトレンドと言っても良いか

あるいは

その一歩手前くらいまで増殖している

店頭を造花で飾り立てる

というやり方は

カフェから始まったのでした。

 



こんな風だったり..

 

 

よく見ると

外壁を飾ってるお花が

店内まで回り込んで繋がっていたり..

 

 

外壁だけではなく

テラス席のテント屋根の内側にも

たくさんぶら下がっていたり。

 

 

こんな風に

計算された無造作感だったり

なのでした。

 

そして徐々に飲食店以外にも支出して行きまして。

 

 

モードのお店や

革製品のお店や

その他ジャンルを問わず広がり始めているのです。

 

それまでまともに相手にされることなどなかった

造花の扱いが

パリジャンたちの意識を変えてしまった

あっという間に

 

造花が「美意識」の要素を担って

真っ当な席に座らせてもらえるようになった。

 

安物

品のない代用品

というイメージだった造花の

地位の向上がなされて来ております。

 

でもね

でもね

花屋の店頭に

造花はないだろさ。

 

違うか!?

(って怒ってるのは私だけなのかもしれません)

 

意識の変化は

時代とともに。。。。。