今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の南瓜

 

毎年

秋になると一斉に「かぼちゃ」が

店頭を賑わします。

 

これは

かねてよりあちこちで繰り返してきました通り

決して

「ハロウイーン」

で騒いでいるわけではありません。

 

英米以外のヨーロッパで

ハロウイーンは全くメジャーではありませんからね。

 

あくまで

あくまでかぼちゃの季節だからなのです

単純に。

 

 

ただ

近年八百屋さんでは

ハロウイーンを

打ち出すお店も当然

あります。

 

この青果店

お店の前の歩道に台を出して

かぼちゃを飾っていました。

 

 

バスケットボールほどの

「スィトゥルイユ」

一個8ユーロで売っております。

 

真ん中には

食用というよりはむしろ

キッチンの棚の上やテーブル

あるいはリヴィングのローテーブルなどに飾る

「飾りかぼちゃ」

が花を添えています。

 

 

別の八百屋さんの店頭。

 

こちらでは

「Coloquinte コロカント(飾りかぼちゃ)」

がメインの様で

4個で3ユーロと

かなりお買い得か。

 

ちなみに

この「コロカント」は

「ひょうたん(う〜む)」と訳されたり

「スイカ(なぜだ!?)」と訳されたり

「ペポカボチャ(何じゃそりゃ?)」と訳されたり

するらしいですが

私は

「飾りかぼちゃ」と訳します。

 

だって

装飾用なんだもん。

 

 

これまた別のお店。

 

下にあるのは「ポティロン」と呼ばれるカボチャで

奥に5個見える頭の尖った小型のオレンジ色のは

「ポティマロン」

と呼ばれます

形がマロンに似てるから。

 

みんな「カボチャ」です。

 

 

今度は大手ハイパーマーケット店内の

バスケ大のスィトゥルイユです。

 

 

同じハイパーの

「ポティマロン」も...

 

 

「ひょうたんカボチャ」は

フランスでも

日本と同じで「バターナッツ」と

呼ばれます。

 

注目すべき点は

値段が勝負のハイパーの商品と

個人商店の八百屋さんのそれとでは

外観だけでもかなり質が違うのが

お分り頂けますよね。

 

当地では

ポタージュ(クリームスープ)にします。

 

現在レストランの店頭のメニューを見ると

前菜に

ほぼどの店も

「Velouté de Potimarron

(ヴルゥテ・ド・ポティマロン」

が載っています。

 

ヴルゥテは「ビロードのようにした」という言葉で

とろりと舌触りの良い

ポタージュのことです。

 

今の時期

かぼちゃをウリにするのは

何も青果店だけではありません。

 

 

花屋さんの店頭も

「コロカント」で賑わうのです。

 

飾り棚や出窓などに飾るのに

とても好まれるのです。

 

 

 

とある観光地のレストランの

窓の前の外に

かぼちゃが飾られておりました。

 

この時期は

欧州全土が

かぼちゃの時期なのです。