今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の待ち望むお祝い

11月の「チョコレート増設コーナー」の一部

 

11月に入り

スーパーマーケットの中の雰囲気が

一変しました。

 

 

それまで

10月後半の二週間は

スーパーマーケットの売り場に

ややしらけ気味ながら

一応「ハロウイーン」向けのプロモーションコーナーが

置かれます。

 

「子供」が主役となる行事なので

キャンディーとか清涼飲料水のメーカーが

コウモリやら

お化けやら

蜘蛛の巣やらで飾り付けたコーナーですが

例年それほど売れ行きが好調だとは思えない

寂しい感じです。

 

ところが

11月に入ってハロウイーンが終わるや否や

スーパーのフロアーの大きな部分を

チョコレートで埋め尽くされるのです。

 

 

とりあえず

12月になるまでの主力商品は

「待降節カレンダー・チョコ」となります。

 

『待降節』とは

イエスが誕生するまでの四週間を指し

日々教会でのミサが

普段とは違った内容で執り行われて行きます。

 

その時期の専用カレンダーが

チョコレート各メーカーによって

大量に販売されるのです。

 

 

降誕祭(12月25日)まで

毎日その日を待ちわびる。

 

その習慣に合わせて

子供達にも25日へ向かっての期待感を

意義のあるものとして習慣づける為に

日めくりカレンダーの様な

1から25までの数字をランダムに配置した

箱型カレンダーで

毎日その日付に従って

そこを点線に従って切り取ると

中から毎日違うチョコレートがでてくる

という

いかにもお子様の喜びそうな仕掛けであります。

 

 

ボードゲームほどの大きさの

厚紙の箱の表面をよく見てみると

数字が並び

切り取り線があるのがわかりますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

もっともっとたくさんの種類が

山積みというか

発送用ダンボールの一部を切り取っただけで

積んである有様。

 

毎日違うチョコが楽しめるわけですが

本来は

いろいろな趣向で

自宅で作って飾るものだったのです。

 

 

室内装飾のお店には

様々なタイプが売られています。

 

こんな風に

日毎の小さなポシェットをぶら下げたり。。

 

 

ツリーの形のパッチワークや布の細工で

ポケットをたくさんくっつけてあったり。

 

 

あるいは

コインロッカーみたいに

数字のついた矩形のボックスを繋いだ家具の形だったり。

 

中には

日毎に

家族全員おババおジジいとこにはとこ

などの写真や

クリスマスの飾りだったりを

毎年いろいろ考えて入れておくわけです。

 

面白い習慣ですよね。

 

最後に極め付け。

 

ⒸFrankVincentz

ドイツは「ハッティンゲン」という町の

『ウンテルマルクト』旧市街にある

役場の建物は

外壁の窓を待降節カレンダーに見立てて

保護との聖画やイラストを

窓に飾るのだそうです。

 

 

 

売り場で

商品の真ん中の窓を勝手にこじ開けて

中身を持ち去った不届きものが

いた模様w