以前書きましたが
うちの近くは
特にお花屋さんが多いいのです。
三ヶ月前はモミの木と柊だったり
二ヶ月前はミモザだったり
一ヶ月前はバラだったり
という様に
来るべき「社会の傾向」を告げるかの様に
店頭を飾る花が変わってゆきますが
今日
なぜか
やたらに「蘭」が目立ちました。
あるお店は
店内の片側の壁全体が
蘭に埋め尽くされていました。
この写真のお店もそうですが
やっぱり買ってもらいやすい値段のためか
白の蘭が圧倒的に多いです。
ここんちは
一鉢15ユーロとなってました。
ずっと以前に
まだ普通の花屋では
蘭はそう頻繁には売られていなかった頃
蘭の専門チェーンがありました。
趣味の良い陶器の鉢に入って
50〜70ユーロほどだった記憶がありますが
当時の物価から言って結構高いものでした。
その代わり
色柄も姿形も
もっと豊富だったような記憶があります。
でも
純白の蘭も悪くないですね。
時折
「花より団子だ」という声も
どこからか聞こえてきますが(笑
おそらく
お花を贈られて喜べるのは
げっぷが出るほどお団子を食べた後
なのかも。
衣食住と言いますが
雨露をしのぐ屋根と
寒さをしのげる衣と
お腹を満たす水と食料があってこその
蝶や花
なのかもしれません。
今まさに
ウクライナの人たちの
悲しみや困難を目の当たりに見せつけられて
心の中が修羅場を迎えている時だ方こそ
4軒ほどの花屋の店頭を見て
こんなことを思ってしまったのでしょうか。
腹が減っては花どころではないが
花がなくては
空腹を満たすだけでは心は完全には満たされない。
人間には
両方が必要なのだと改めて思ったのでした。