今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の雰囲気・振動と反響

 

今日は

とっても不思議なお店のお話です。

 

まず

ものすごく小さなお店

というか

狭い狭いお店。

 

そして

何を売ってるのか

最初はよくわからないお店

なのです。

 

そのお店が

いかに小さいかと言いますと。。

 

 

幅80cmあるかないか

たった

このドアの幅だけのお店なのです。

 

 

ドアの左端は

すぐ壁で

こんなものが掛かっています。

 

 

そして

ドアの右側の壁は

20cmくらい引っ込んでいて

得体の知れないものがギッシリと

棚に積まれています。

 

 

これらは一体なんだろう

と首をかしげながら

よっく見ると

何やら乳鉢みたいなものや

銅鐸みたいなものや

鈴みたいなものがあるのがわかります。

 

店内の歩ける幅は

1mあるかないか。

 

4mほど奥の突き当たりに

店主が小さな机の前に座っています。

 

横に仏像らしきものも見える。

 

 

 

 

特に

赤や青に塗られた

あるいは錫や銅などと思われる金属製の

アンカみたいなものは?

 

ちなみにアンカとは

電気コタツなどなかった時代に

炭火を入れて布団の中の足元に入れておく

小型の持ち運びできるコタツみたいな

暖房器のことなんですが。

 

どうやら

叩いて音を出す

一種の鐘のような物のお店らしい。

 

そういえば

店主の背後の壁に

インドの国旗が飾ってありました。

 

そうか。

 

鐘や鈴や輪(リン)や銅羅や鉦や鐸など

そういった

梵音具のお店だったのです。

 

 

というわけで

入り口のドアの外に

鈴をたくさん吊るした

「ツリー」がありました。

 

店名は

「エコー・カルマ

(宿命(業)の共鳴)

 音のギャラリー

 雰囲気と振動」

なかなかのネーミング。

 

しかし

鐘や鈴や輪(リン)や銅羅や鉦や鐸

日本語の名詞の種類の多さと

呼び分け方の繊細さには

おそらく中国由来の仏教用語だろうとはいえ

いたく関心するところです。