今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の普段着の美

 

街中至るところの大小の公園やロータリーにある花壇は

4月とともに一斉に整備され

お花が植えられてはいたものの

四寒三温の日々で

いまひとつ注目されない状況だったのですが。

 

5月も下旬になったここ数日のパリは

お日柄もよろしく

やっと

お花の鮮やかで華やかな景観が

サマになってきた様です。

 

しかし

花壇はあくまで「よそ行き」の顔。

 

まあ

パリの街角の

お出かけ用お化粧顔とでもいいましょうか。

 

 

そこへ行くと

住宅地を歩いていて

単に緑のある生垣に過ぎないと思っていたら

思いがけず

花が咲いていたり

実がなっていたりで

新鮮な驚きとともに

感動を味わえることがあるのです。

 

いわば

普段着のスッピンの美しさに気付かされた

とでもいいましょうか。

 

上の写真の生垣にふと目を留めると。。。

 

 

可愛らしい

小さな赤い実が付いていましたよ。

 

 

アオキです。

 

葉っぱに斑点がある種類で

地味ですけれど

いいですね

こういう不意打ちみたいな発見は。

 

 

これも

単に小さな白い花が咲いてるな

くらいに

注意せず歩いていて

ヨックみると。

 

 

小さな花がたくさん集まって

小型のアジサイ位の大きさにまとまってて

飛び出した雄しべが

なんか素敵なデザインに見えます。

 

調べてみたら

その名も「イケガキセイヨウサンザシ」

という種らしい。

 

まさに「生垣」のためにある植物

みたいな名前でびっくり。

 

普通のサンザシは

最初のアオキみたいに赤い実がつくんだけど

これはどうなんだろ。

 

 

青い花がビッシリと咲いてる

低木もあった。

 

 

これは

「セアノサス」だそうで

綺麗の一言。

 

 

「シャクナゲ」も

いました。

 

ピンクの混じったのと

白いのと。

 

 

これは

お馴染みですよね

どなたにとっても。

 

 

生垣ではないのですが

敷地内の窓の前に

結構大きな鉢植えが一本だけあった。

 

赤い花が付いていて

こりゃ椿じゃなかろうか

と。

 

 

いやあ

こちらで椿を見るなんて

珍しいゾ。

 

と思ってはみたものの

よく考えると

フランス語で「Camellia」だし

『椿姫』

ってのがあるぢゃないか。

 

別にそれほど珍しいわけでもなさそうですが

メジン・ド・カメリア(椿の館)というと

娼館の事であります。

 

いやいや

決してこの窓がそうだとは言いませんよ

悪しからず。

 

 

通りの反対側を見たら

二人の女性が

二匹のワンコを散歩させていました。

 

後ろの黒い方

写真では伝わらないけれど

結構な大型犬で

グレー・ハウンドのように細く

コモンドールのようにモコモコで

ゆっさゆっさ

と歩いて行きました。

 

黒の「アフガン・ハウンド」なのでしょうか。