今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の大賑わいとうら寂しさと

 

オルセー美術館に行ってみた。

 

目的は

『パステル画 ミレーからルドンまで 展』

です。

 

セーヌを挟んで

斜め反対側にはルーヴルもあり

周辺はすごい賑わい。

 

 

 

オルセー美術館特別展の会場前は

なかなか洒落た装飾でした。

 

オルセーでは

『マネとモネ展』

も並行してやっていて

そちらは

特別展入り口もロープに沿って大行列だったおかげで

こちらの入り口は空いていた

ものの

中はやはり結構な人でした。

 

"メダルの女 別名 神秘" リュシアン・レヴィ=デューメール 1896年

パステル画といえば

ドゥガの踊り子シリーズを始め

エドァール・マネが名高いけれど

200点ほどの素晴らしい展示作品の中から

一枚だけ。

 

タイトルの別呼称通り

実に神秘的な作品でした。

 

女性の顔や手の質感など

油絵と見紛うばかりの見事さで

到底パステルだとは

信じられにほどです。

 

この展示会のポスターに使われている

だけのことはあると

納得。

 

見終わって

大満足で外に出ると。。

 

 

真ん前のセーヌにかかる

対岸のチュイルリー公園を結ぶ人道橋は

人・人・人です。

 

 

 

セーヌを行き交う観光船も

人・人・人で

鈴なりの状態。

 

 

上空から見おろせられれば

「A」の字のような(もっと複雑ですが)形のルーヴルの

足の先端部分に向かう

「ロワイヤル橋」を渡ってみました。

 

 

Aの字の両足を結ぶ位置の中ほどで

ルーヴルの内側を見ると

「カルーゼルの凱旋門」が

来年の五輪に向けてか

お化粧直しで囲われていました。

 

 

反対側に向き直ると

ここからコンコルド広場までの

「チュイルリー公園」は

まるでモブ・シーンみたいに

人・人・人。

 

望遠レンズで被写界深度がほぼなくなっている

とはいえ

すごい人出です。

 

 

ルーヴルの内側方面の芝生は

まるで夏のヴァカンスか

と思えるばかりに

人々がいこっていました。

 

 

きっと

ルーヴル美術館の中も

すごい人の数なんだろうなあ

ちょっと恐ろしくなりながら

リヴォリ通りまで出ると。。

 

 

ルーヴル宮の北翼(Aの字の左の縦棒)

に沿うリヴォリ通りは

首都のど真ん中を東から西に抜ける大動脈なのに

パリ市が

市内バスと自転車とキックボード専用道路にしてしまって

今やゴーストタウン状態。

 

そのリヴォリ通りの

ルーヴルの足元の位置のピラミッド広場に

ジャンヌ・ダルクの騎馬像があり

先だっての

王党派「フランス行動」という極右団体が

ジャンヌ・ダルクの祝日に手向けた花輪が

まだ

枯れずに残っていました。

 

日本でいう靖国参拝みたいなもので

時代錯誤と懐古主義との

自己満足の残骸が

ひっそりと残る様は

一抹の不思議な感情を呼び起こします。