今日もパリの街角で

数枚の写真とともに パリの日々刻々をご一緒に

今日の現実、今日の予感

 

今月7日に行われた

年金制度改変への「全国一斉抗議構行動」で始まった

パリ市の塵芥収集ストが

今日で連続4日目を迎えました。

 

一旦表に出したゴミバケツは建物内に回収しないで

そのまま放置で4日間。

 

結果はこの通りの有様。

 

 

このように

バケツから溢れ出る状態にせず

つまり地面を汚さずに

整然と並べてあるところもあれば。。

 

 

 

バケツに入りきれないビニール袋が

足元に置かれ始めていたり。

 

 

 

蓋が閉まらないほど

この4日間で詰め込んだり。

 

 

足元の地面に

敗れたゴミ袋から飛び出してしまったゴミが

散乱し始めていたり。

 

 

もはや

収集がつかなくなりかかってしまったり。

 

 

 

完全に

無法地帯の様相を呈してしまっていたり。

 

 

街頭に立っているゴミ箱と

二個のバケツしかない場所に

それ以上の袋が捨てられていたり。

 

 

よく見れば

三個ほどのバケツもあるものの

とほうもない数の袋や

ダンボールの破片が

おびただしく連なっていたり。

 

いやはや

これはもう。。

 

10年ほども前であったか

1ヶ月ほど正規の回収が来なくて

行政が専門業者に依頼していたが到底追いつかず

ついに大統領が

軍に出動を命じて回収させたことがあったが

あの光景が

また再び訪れる

そんな「予感」も

チラリと脳裏をかすめるのでありました。

 

 

しかしながら

歩道にごみバケツを放置せず

敷地内に置いている建物を

見つけた。

 

かつての戸建ての邸宅を改造した集合住宅らしく

屋根裏部屋を入れても4階建てで

住居の戸数が少ない上に

歩道から下がって多少の敷地があったればこそ

なのかもしれませんが。

 

さらに。。

 

 

同じ町内なのに

ごみバケツが一個も放置されていない通りが

あった!

 

これは凄い。

 

おそらく

この通りの全部の建物の管理人さんたちが

しっかり意見を一致させて

バケツを建物内の所定の位置から出さないのだろう。

 

このような良識と

連携行動は

数十年前までのパリの生活を彷彿とさせて

懐かしくなりました。

 

年金問題抗議行動に絡めて

各業種が

それぞれ固有の労働問題でストに参加している様なので

ごみ収集のストライキがいつまで続くのか

不安です。

 

ただでさえ

『花のパリ』の歩道は

実は不潔だという「現実」があるというのに。